Japan MPS Initiative

MPS実用化推進協議会について

MPS実用化推進協議会の設立の背景

 MPS (microphysiological systems)は、生体模倣性の高い新規in vitro評価系として近年注目されています。欧米では2010年頃より研究開発が始まり、すでに多くのMPSサプライヤーから様々な種類の細胞・デバイスが提供され、製薬会社ではMPSが医薬品の研究開発に取り入れられています。
 我が国では、AMED-MPS事業(2017~2021年度)に引き続いて、2022年度からAMED-MPS2事業が日本発MPSの社会実装に向けた取り組みを進めています。また、社会実装から行政的利用への橋渡しをMPS-RSプロジェクトが担当しています。
 今後、MPSに関連する研究・開発をさらに発展させ、真に社会実装から行政的利用を目指すには、産学官のそれぞれの立場から幅広い意見を集約し、それをMPS開発に反映させることが必要であると考えます。そこで、MPSを用いた評価系に関するニーズを広く受け入れ、それを社会実装し、さらに行政的な利用までを見据えた産学官が広く参加する活動体として、MPS実用化推進協議会 を設立しました。


MPS実用化推進協議会が目指すところ

 本協議会は、日本国内における MPS 研究の活性化・社会実装および日本発試験法のガイドライン化の 推進を目的としており、MPSの開発を基礎研究とレギュラトリーサイエンスの両面からリードするための議論の場を提供することを目的としています。また、国際 MPS 学会(iMPSS) などとの連携により日本発試験法のガイドライン化などの国際調和を目指します。


MPS実用化推進協議会の構成

 本協議会は、幹事会、事務局、企画運営委員会と内部組織としてのタスクフォースから構成されています。
・幹事会:MPS実用化推進協議会の運営についての協議します。
・企画運営委員会:年1回開催する学術シンポジウムの企画運営をします。
・タスクフォース:プロトコル策定や国際化対応に当たる専門家からなる協議体です。
・事務局:国立医薬品食品衛生研究所 安全性生物試験研究センター薬理部内に設置します。
 ※学術シンポジウムは、産学官で広く意見交換を進める場として、企画運営委員会により企画運営いたします。


 日本発MPSの利活用が進むよう、協議会活動に取り組み、会員の皆様の積極的な意見交換をする場を提供していくよう努めてまいります。 本協議会の今後の活動に対するご理解とご支援、ご協力を賜りたく存じます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

代表写真

代表 石田 誠一(崇城大学/国立医薬品食品衛生研究所)

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