整理番号 |
発生年月日 |
発生都道府県名 |
毒物又は劇物の別 |
毒物又は劇物の名称 |
事件の概要 |
事件発生事業所等の業態 |
事件の原因(推定含む) |
被害状況
(盗難・紛失によって何らかの健康被害等が発生した場合は、その内容) |
1 |
2003/4/10 |
富山県 |
劇物 |
アルミン酸ソーダ(水酸化ナトリウム 6.8%含有) |
皮膜処理工程ラインのアルカリ回収装置の埋設配管が腐食し、水酸化ナトリウム6.8%を含有したアルミン酸ソーダが7m3漏洩した。公共用水域への流出量は0.5m3と推定される。 |
業務上取扱者 |
埋設配管の腐食。 |
特になし。 |
2 |
2003/4/14 |
千葉県 |
劇物 |
液体臭素(%不明) |
プラントの配管に穴があき、臭素が漏洩した。 |
製造業 |
プラントの配管が腐食により穴があき、臭素が漏洩した。 |
社員1名、外部業者4名、計5名が目の痛みなど発生。受診はせず。 |
3 |
2003/4/18 |
神奈川県 |
劇物 |
クロルピクリン(80%) |
きゅうりの作付けのためクロルピクリンを灌注したところ、(当該劇物が揮散したことで)異臭が発生した。 |
業務上取扱者 |
被覆を行わなかったため。 |
異臭により周辺の3世帯7名が自主避難した。一部の住民に眼刺激被害が発生したが、その後快復した。 |
4 |
2003/4/18 |
奈良県 |
毒物 |
硝酸(14.2%)、弗酸(4.8%) |
運送途中のトラックに積んでいたドラム缶が破裂し、中の液体が半径10mの範囲に飛び散った。 |
業務上取扱者 |
ドラム缶の腐食並びにドラム缶に溜まったガスが運搬中に膨張したと考えられる。 |
ドラム缶は10m離れた別の乗用車(無人)の後部を直撃し、また近くに車を止めて車外に出ようとした人が顔に軽いやけどを負った。 |
5 |
2003/4/21 |
愛知県 |
劇物 |
過酸化水素(60%) |
貨物ターミナル駅構内で、60%過酸化水素のコンテナをフォークリフトで貨物から貨物に載せ替えようとしたとき、急ブレーキをかけたためコンテナが前に転倒し、通気口から過酸化水素が約5Lが漏れた。 |
業務上取扱者 |
作業ミス。 |
運転手が負傷した他は周辺に被害なし。 |
6 |
2003/4/21 |
兵庫県 |
劇物 |
硫酸(95〜98%) |
硫酸製造ライン中のパイプ架台が腐食し、その結果パイプの重量によりパイプが破断し、パイプ内を配送中の硫酸約70トンが流出、海水とともに工場外の海域へ漏洩した。 |
製造業 |
パイプを支える受け棒の溶接が不十分、腐食による強度劣化、定期点検の不備。 |
特になし。 |
7 |
2003/4/25 |
埼玉県 |
劇物 |
塩酸(35%) |
塩酸23kg入り容器をフォークリフトでトラックに積み込む際、誤って容器を破損し漏洩させた。 |
業務上取扱者 |
フォークリフトの操作ミス。 |
特になし。 |
8 |
2003/4/28 |
千葉県 |
劇物 |
水酸化ナトリウム(48%) |
輸送中に道路上450m、工場内1kmに漏洩した。 |
業務上取扱者(運送業) |
タンクローリーの蓋が不完全であったため。 |
特になし。 |
9 |
2003/4/30 |
兵庫県 |
劇物 |
塩酸(35%) |
20L入り容器130個を輸送中、トラック8台が関係する多重衝突事故が発生。約20Lが道路上に流出した。 |
業務上取扱者 |
交通事故(多重衝突事故) |
現場付近で塩酸臭発生。なお、塩酸流出による健康被害なし。 |
10 |
2003/5/2 |
群馬県 |
劇物 |
塩酸(35%) |
塩酸を搭載したFRP(繊維強化プラスチック)製タンクローリーが、故障で路上に駐車していた大型トラックに追突。塩酸10m3が流出した。 |
製造業・業務上取扱者(運送業) |
前方不注意による交通事故(運転者が、カーラジオの調整に気を取られていたため) |
塩酸約500Lが流出。初期流出分の約20Lが排水溝へ流出。 |
11 |
2003/5/8 |
愛知県 |
劇物 |
硫酸(40%) |
毒物劇物製造工場で、3m3の40%硫酸受け槽のジョイント部分に亀裂が生じ、約28Lの硫酸が工場のピット内に漏れた。 |
製造業 |
設備の老朽化。 |
特になし。 |
12 |
2003/5/15 |
群馬県 |
劇物 |
硝酸(35%) |
鍍金工場内の治具剥離用硝酸層からガスが発生。当初放水で対応していたが、ガス発生量が増加したため、苛性ソーダを投入。硝酸35%が約1600L流出した。 |
業務上取扱者(めっき業) |
治具により硝酸層の内装であるゴムライニングが傷つき、そこから浸透した硝酸が鉄製の層と反応した。
*「治具」とは、メッキする部品等を架け、メッキ槽に入れる道具(治具にもメッキが付着するため硝酸槽で付着したメッキを除去することがある) |
苛性ソーダを投入する際、発生する中和熱に対し放水で対処したが、洗浄水からの処理水と供に、廃水処理経路を経由し一級河川へ流出した。 |
13 |
2003/5/19 |
大阪府 |
劇物 |
過酸化水素(35%) |
計量容器から漏れ出た過酸化水素水が水と反応し爆発した。 |
業務上取扱者 |
バルブの閉め忘れによるオーバーフロー。 |
特になし。 |
14 |
2003/5/26 |
宮城県 |
劇物 |
ホルムアルデヒド(10%) |
標本の入ったホルムアルデヒド水溶液の水槽にヒビが入り、ホルムアルデヒド水溶液が揮発、飛散。 |
業務上取扱者 |
地震によりホルマリン水槽にヒビが入った。 |
健康被害なし。施設は2日間閉鎖。 |
15 |
2003/5/28 |
岩手県 |
劇物 |
液体アンモニア(99.9%) |
三陸南地震によって、水産物冷凍加工業者の冷凍庫内冷却用配管に亀裂が生じ、冷媒の液化アンモニアがアンモニアガスとして事業場内及び屋外に漏洩。漏洩量は、推定約1トン。 |
業務上取扱者 |
三陸南地震による冷却用配管の破損(自然災害)及び、事業者による屋外高濃度アンモニアガスの屋外強制排出(人的災害) |
@応急作業員1名及び周辺住民4名に「呼吸困難、喉の痛み、頭重、唇のただれ等」の健康被害発生 A周辺植物に「枯れる又は変色する等」環境被害発生 |
16 |
2003/5/29 |
愛知県 |
劇物 |
水酸化ナトリウム(48%) |
タンクローリーから工場タンクに48%苛性ソーダを移送中に、タンク側受入バルブを閉めたままであったため、ローリー側ホースが外れ、苛性ソーダが約500Lが漏れ、側溝に流れ出た。 |
業務上取扱者(運送業) |
作業ミス。 |
特になし。 |
17 |
2003/5/30 |
神奈川県 |
劇物 |
硫酸(通常の取扱いで95〜98%。ただし、流出時の濃度は不明) |
工場内の硫酸製造装置吸収塔酸冷却器プレートに硫酸が漏洩。150〜200L程度。 |
製造業 |
鉄製配管の冷却器の外部からの腐食。海水ミスト又は雨中の塩素による腐食の可能性あり。 |
健康被害なし。工場敷地外への漏れはなし。 |
18 |
2003/5/30 |
大阪府 |
劇物 |
硝酸(67.5%) |
高速道路走行中、20kgポリ缶を5缶落下、その衝撃で1缶に亀裂が入り1L程度流出。 |
販売業 |
パレットの荷台への固定不足。 |
特になし。 |
19 |
2003/6/6 |
山形県 |
劇物 |
アンモニア(25%) |
アンモニア貯蔵タンクのガス抜き点検中に、ガス抜き配管から、約6.9Lが配管ピットにこぼれ、洗浄水とともに雨水管を経て、河川に流出した。 |
業務上取扱者 |
作業員が貯留ピットを設置しないまま作業を行ったこと及び配管ピットと雨水ピットの構造的不備。 |
魚類のへい死。 |
20 |
2003/6/8 |
栃木県 |
劇物 |
過酸化水素(35%) |
過酸化水素貯蔵タンク(屋外)が爆発した。 |
業務上取扱者 |
金属表面処理液が(硫酸、過酸化水素混合液)混合タンクから逆流し、過酸化水素の分解が促進された。 |
過酸化水素貯蔵タンク全壊、建物の壁半壊。 |
21 |
2003/6/9 |
長野県 |
劇物 |
水酸化ナトリウム(8%) |
亀裂の入った配管から水酸化ナトリウム溶液が敷地外に飛散し、通行人が霧状溶液を浴びた。 |
業務上取扱者(めっき業) |
配管の老朽化。 |
3名受診(顔がひりひり程度) |
22 |
2003/6/11 |
千葉県 |
劇物 |
キシレン(100%) |
運搬中に車両内に漏洩したため、一緒に積み込まれていた食品に付着した。 |
業務上取扱者 |
積載方法の不備 |
1名が吐き気を催す。受診はせず。 |
23 |
2003/6/16 |
広島県 |
特定毒物 |
リン化アルミニウム燻蒸剤 |
使用済みリン化アルミニウム燻蒸剤をビニール袋に密封して普通乗用車で運ぶ途中、ビニール袋が破裂した。 |
特定毒物使用者 |
未反応のリン化アルミニウムと、カルバミン酸アンモニウム(反応促進剤)が残っており、密封したビニール袋の中に、時間経過とともにアンモニウムガスまたはリン化水素が充満し、破裂に至ったと推定される。 |
特になし。 |
24 |
2003/6/20 |
山口県 |
劇物 |
塩素(原体) |
液化塩素を気化する工程で塩素気化器の液面計取付部から塩素ガスが約90L(液体塩素相当)が漏洩した。 |
製造業 |
塩素気化器液面計の設置ミス。 |
特になし。 |
25 |
2003/6/25 |
広島県 |
劇物 |
水酸化ナトリウム(48%) |
水酸化ナトリウムの充填中、タンカーのタンクから水酸化ナトリウムが漏洩し、船上で回収したが、一部が海上に流出した。 |
販売業 |
ハッチの閉鎖が不完全な状態で水酸化ナトリウムのタンクへの充填を開始したため。 |
特になし。 |
26 |
2003/6/27 |
長野県 |
劇物 |
ダイアジノン(%不明) |
農家が農薬散布後、容器の残液を農業用水路に流出させた。 |
業務上取扱者 |
不適切な廃水処理。 |
魚斃死。 |
27 |
2003/7/1 |
長崎県 |
劇物 |
水酸化ナトリウム(25%) |
タンクの中の劇物がポンプの亀裂部分から約200L駐車場に流出した。 |
業務上取扱者 |
施設の老朽化。 |
特になし。 |
28 |
2003/7/3 |
福島県 |
劇物 |
ヨウ素(原体) |
溶融ヨード計量タンクノズルの盲蓋用フランジのガラスライニング部が腐食し、穴があき、そこからヨード水が漏れ出た。外から紫色の煙は確認されたが、特に臭気は感じられなかった。 |
製造業 |
溶融ヨード計量タンクノズルの盲蓋用フランジのガラスライニング部が腐食、破損。 |
特になし。 |
29 |
2003/7/7 |
神奈川県 |
劇物 |
エチレンオキシド(濃度不明) |
工場内で作業着等の滅菌用エチレンオキシドガスが漏洩。漏洩ガスの酸化エチル濃度は 3ppmであった。 |
業務上取扱者 |
シール用パッキンの老朽化により漏洩。 |
従業員3名が救急車で病院へ搬送。工場敷地外への漏れはなし。 |
30 |
2003/7/9 |
福島県 |
劇物 |
発煙硫酸(63%) |
タンク下部にある予備ノズル配管とフランジ熔接面の堺部分が腐食により穴があき、発煙硫酸が防液堤内に漏洩した。事業場外から発煙硫酸の白い煙が確認されたため、一時、付近の交通規制、立入規制を行った。 |
製造業 |
タンク下部にある予備ノズル配管とフランジ熔接面の接合部分が腐食、破損(設置30年を経過したタンク) |
特になし。 |
31 |
2003/7/29 |
高知県 |
劇物 |
クロルピクリン(原体) |
クロルピクリンの製造工程で脱水のため充填器に移す際作業員がバルブを閉め忘れ、脱水装置から約6.5Lが工場内に流出した。 |
製造業 |
作業工程での監視体制の不備及び作業員の不注意。さらに脱水装置からオーバーフローした際、警報装置の動作不良により作動しなかった。 |
付近住民3名が眼の刺激を訴えたが、入院、加療には至らなかった。 |
32 |
2003/7/31 |
山口県 |
劇物 |
アンモニア(29%) |
アンモニア配管(テフロンチューブ)が抜けて、約2L流出した。 |
製造業 |
パトロール中、アンモニア配管に足を引っかけた。 |
作業員1名負傷(軽症)。 |
33 |
2003/8/5 |
秋田県 |
劇物 |
塩酸(35%) |
微細孔の開いたFRP製屋外タンクから抜き取り作業中、タンクが破損し23〜24m3が敷地及び道路に漏出した。 |
業務上取扱者 |
微細孔から亀裂が生じ、タンク自体が破裂した。強度が著しく低下していたと推定される。 |
作業従事者1名が熱傷を負った。周辺に被害なし。 |
34 |
2003/8/6 |
和歌山県 |
劇物 |
粗タール酸(フェノール・クレゾール混液) |
タンクローリーに積み込み時、作業員がバルブの操作ミスにより、2〜3Lが飛散した。 |
製造業 |
バルブの操作ミス。 |
作業員1名が軽い火傷。 |
35 |
2003/8/8 |
新潟県 |
劇物 |
硫酸(98%) |
タンクローリー車から工場内タンクへ移送中に、200〜300Lの濃硫酸が漏れ側溝経由で付近の川に流出した。 |
業務上取扱者 |
移送ホースの破損。 |
人的被害なし。川で魚が多数死んで浮かんだ。 |
36 |
2003/8/11 |
新潟県 |
劇物 |
無水クロム酸(20%) |
タンクローリー車から工場内タンクへ移送・充填中に約7Lがタンクの外にこぼれ、一部が飛散し、地下にしみ込んだ。 |
業務上取扱者 |
バルブの操作ミス。 |
特になし。 |
37 |
2003/8/21 |
神奈川県 |
劇物 |
水酸化ナトリウム(25%) |
貯蔵タンクから5mLが漏洩した。 |
製造業 |
当該タンクは当初50%水酸化ナトリウム用として製造され、結晶予防に断熱材を巻いていたが現在は撤去している。この断熱材に塩分を含む雨水が溜まり3mm厚のステンレスタンクの一部が腐食したもの。 |
健康被害なし。工場敷地外及び地下への漏れはなし。 |
38 |
2003/8/21 |
鹿児島県 |
劇物 |
水酸化ナトリウム(99%)、亜硝酸ナトリウム(99%) |
水酸化ナトリウム及び亜硝酸ナトリウムの容器(容量225L)に、水道水を注入していたところ、容器から水溶液が溢れ出した。 |
業務上取扱者 |
作業員が現場を離れたため。 |
特になし。 |
39 |
2003/9/1 |
鹿児島県 |
劇物 |
濃硫酸(98%) |
トレーラーで輸送中、約30L流出した。 |
業務上取扱者(運送業) |
トレーラーのエアバルブを新品に取り替えた際、開閉ハンドルを逆に取り付けたため。 |
道路が白くなった。 |
40 |
2003/9/4 |
東京都 |
劇物 |
ホルムアルデヒド(3.7%) |
蚕飼育室消毒のためホルムアルデヒド3.7%の水溶液を室内に噴霧したところ、蒸気、又は微粒子が外部に飛散した。 |
業務上取扱者 |
誤って、換気扇を回したまま作業したため。 |
隣接マンションの住民6名と通行人1名が、目の痛みを訴えて病院に搬送された。7名とも治療後、その日のうちに帰宅。 |
41 |
2003/9/5 |
神奈川県 |
劇物 |
硫酸ガス(二酸化硫黄2000ppm、三酸化硫黄50ppm) |
工場内の硫酸製造プラント配管接合部から二酸化硫黄ガスが漏洩。垂れた痕跡と直径3mmの穴を確認。 |
製造業 |
鉄製配管の腐食、デミスター(金属製フィルター)を通り抜けた硫酸ミストが溶接部分を腐食。 |
健康被害なし。工場敷地外への漏れはなし。 |
42 |
2003/9/5 |
愛知県 |
毒物 |
シアン化ナトリウム(濃度不明) |
電気めっき事業場から、高濃度のシアンを含有する廃液が付近の河川に流出し、魚がへい死する事故が発生した。排水処理施設の異常により、未処理のシアンが流出した。 |
業務上取扱者(めっき業) |
排水処理施設の一次分解槽における電極の故障によりシアン化合物が分解されなかった。 |
魚のへい死以外、人的被害はなし。 |
43 |
2003/9/5 |
和歌山県 |
劇物 |
硫酸(72%) |
タンクローリーに移送中、ホースが外れ、作業員に飛散した。 |
製造業 |
ホースの結束が不十分であったため。 |
作業員1名が軽い火傷。 |
44 |
2003/9/18 |
鹿児島県 |
劇物 |
硫酸(70%) |
4tトラックで運搬中、横転し約1860Lが道路及び河川に流出した。 |
業務上取扱者 |
スピードの出し過ぎと不適切なハンドル操作及びブレーキ操作による山道の下り坂での横転事故のため。 |
けが人なし。流出した河川の魚が数匹死んだ。 |
45 |
2003/9/19 |
千葉県 |
劇物 |
水酸化ナトリウム(24%) |
貯蔵タンクからあふれ、工場内に漏洩した。 |
業務上取扱者 |
貯蔵タンクに、希釈水を入れすぎたため。 |
特になし。 |
46 |
2003/10/10 |
岐阜県 |
劇物 |
水酸化ナトリウム(25%) |
屋外タンクから水酸化ナトリウム 25%水溶液約3.8m3が工場西側に隣接する水路に約300mにわたり流出した。 |
業務上取扱者 |
作業員が、水酸化ナトリウム(25%)水溶液のタンクに、貯蔵タンクから補給ポンプにより補充していたが、別の作業をする必要が生じたため、タンクへの補給の進捗を確認せず持ち場を離れてしまったために、水槽からあふれ、流出してしまった。 |
特になし。 |
47 |
2003/10/10 |
愛知県 |
劇物 |
硫酸(濃度不明) |
軽油の製造を行う作業場及び倉庫で火災があり、硫酸、硫酸ピッチ及び油が燃え、河川に流出した。 |
業務上取扱者 |
不明。 |
特になし。 |
48 |
2003/10/22 |
兵庫県 |
劇物 |
酢酸エチル(原体) |
タンクローリーから酢酸エチル10L前後を路肩に漏洩させた。 |
業務上取扱者 |
ローリー車のバルブの締めが不十分であったため。 |
特になし。 |
49 |
2003/10/23 |
埼玉県 |
劇物 |
塩素(原体) |
工場内の希硫酸タンクに誤って次亜塩素酸ナトリウムを補充し、化学反応で発生した塩素ガスが工場周辺に漏洩した。 |
業務上取扱者 |
タンク取り違えのミス。 |
従業員、通行人を含む6人に、喉の痛み等の症状が出た。 |
50 |
2003/11/1 |
岡山県 |
劇物 |
硫酸(90〜98%) |
定期修理の作業中に、硫酸抜出し用仮設ヘッダーのリークテストを行うため、当該仮設ヘッダーのキャップを取り外したところ、硫酸が約3400L流出した。 |
製造業 |
作業内容変更の連絡体制が不十分であったため。 |
作業員1名が化学熱傷より入院、他1名が目の痛みにより受診した。 |
51 |
2003/11/4 |
岩手県 |
劇物 |
塩酸(35%) |
塩酸タンク(容量 5,000L)のバルブ周辺から少量ずつ漏洩。漏洩量は、推定約200L。 |
業務上取扱者 |
バルブの劣化のため。 |
特になし。 |
52 |
2003/11/5 |
新潟県 |
劇物 |
硝酸と弗化水素酸の混合液(硝酸 約20%、弗化水素酸 約5.5%、水 約74.5%) |
金属洗浄用の溶液の残液を希釈して川に放流したところ、排水路でつながっている川で、大量の魚が浮いていた。(明確な因果関係は不明) |
業務上取扱者 |
残液の希釈が不十分。 |
人的被害なし。川で魚が多数死んで浮かんだ。(因果関係は不明) |
53 |
2003/11/24 |
新潟県 |
劇物 |
塩酸(35%) |
運搬用コンテナタンクにピンホールが生じ、留め置き中の貨物駅構内で約350kgが漏洩した。 |
業務上取扱者 |
運搬用コンテナタンクの不良。 |
特になし。 |
54 |
2003/12/9 |
静岡県 |
劇物 |
水酸化ナトリウム(25%) |
水酸化ナトリウム溶液の送水ライン(クッションタンク)等の修繕中に、不注意によりラインの隙間から水酸化ナトリウム溶液が飛散した。 |
業務上取扱者 |
本来、グローバルブ(管内の残圧を抜く弁)を開放し、管内の圧を下げてから作業するべきところ、グローバルブを開放しなかったため、管内の残圧により水酸化ナトリウムが吹き出した。 |
作業者2名が病院に搬送された。1名は角膜熱傷、もう1名が両大腿化学熱傷。 |
55 |
2003/12/15 |
岡山県 |
劇物 |
水酸化ナトリウム(25%) |
当該劇物を工場に納入後、同一工場内の別のカ所に劇物を納入するため移動中、ローリーホースから約200mlを工場内及び公道に流出。 |
業務上取扱者(運送業) |
ローリーホース蓋のボルトナットの締め込み不足。 |
特になし。 |
56 |
2003/12/20 |
山口県 |
劇物 |
アラニカルブ(80%) |
アラニカルブを含む農薬用原体を加熱中、ドラム缶の内圧が上がり約120kg飛散した。 |
製造業 |
保温器の異常高温。(原因不明) |
作業員1名が吐き気を訴え、付近住民から異臭の苦情があった。 |
57 |
2003/12/27 |
大分県 |
劇物 |
臭化メチル(99.5%) |
倉庫の火災により、臭化メチル保管庫に延焼し保管していた臭化メチルボンベ1本が爆発した。 |
業務上取扱者 |
焼却炉の近辺に保管していたため。 |
特になし。 |
58 |
2004/1/10 |
福岡県 |
劇物 |
水酸化ナトリウム(48%) |
廃水処理場の水酸化ナトリウムタンクから約4.5m3を道路に設置している雨水路に流出させた。 |
業務上取扱者 |
廃水処理設備のシステム改修時のチェック漏れによる水酸化ナトリウム送液ポンプの誤作動。 |
特になし。 |
59 |
2004/1/18 |
秋田県 |
劇物 |
水酸化ナトリウム(24%) |
鋼製タンクに亀裂が入り、74m3が敷地内に漏えいし、一部が中和しきれず河川に流出した。 |
業務上取扱者 |
タンク老朽化(腐食) |
作業員1名軽傷。 |
60 |
2004/1/21 |
東京都 |
劇物 |
過酸化水素(17.2%) |
鉄道貨車に積載した過酸化水素17.2%含有液のタンクコンテナを、別の貨車に積み替える際、漏洩を発見。(約10kg) |
業務上取扱者 |
タンクコンテナの内容器にピンホールが開き、その部分から漏洩した。 |
特になし。(回収し、薬品処理した。) |
61 |
2004/1/27 |
大阪府 |
劇物 |
パラキシレン(原体) |
工場内のパラキシレン製造設備から屋外タンクへの供給地上配管の破損による流出。 |
製造業 |
安全弁付近はスチームトレーサーにより温度管理されていなかったため、外気温によりパラキシレンが凍結し、内圧上昇したため破裂したと考えられる。 |
特になし。 |
62 |
2004/2/4 |
大阪府 |
劇物 |
塩酸(35%) |
工場内移送用配管のパイプジョイント部のビス交換中に塩酸20L漏洩。 |
業務上取扱者 |
作業手順ミス。 |
作業員1名が顔面熱傷の軽症を負う。 |
63 |
2004/2/12 |
香川県 |
劇物 |
発煙硫酸(25%) |
発煙硫酸をタンクへ充填する作業を行っていたところ、発煙硫酸が約1.8m3オーバーフローし、一部が防液提の亀裂から侵出して海に流出した。 |
製造業、販売業 |
タンク切替時に充填済みのタンクのバルブを閉め忘れたため。 |
特になし。 |
64 |
2004/2/14 |
秋田県 |
劇物 |
水酸化ナトリウム(24%) |
タンク内蒸気配管に孔が開き蒸気配管から防液提内に流出、気付かずに防液提から排水し中和しきれず河川に流出した。 |
業務上取扱者 |
配管の溶接不良。 |
特になし。 |
65 |
2004/3/1 |
岡山県 |
劇物 |
クロム酸鉛(65〜75%) |
劇物を搭載した車両がカーブを曲がる際に製品5袋が車外に落下し、10kg(1袋)が漏洩した。 |
業務上取扱者 |
積荷を固定していなかったため。 |
特になし。 |
66 |
2004/3/12 |
滋賀県 |
劇物 |
過酸化水素(20%)、過酢酸、酢酸混合液と過酸化水素(25%)、過酢酸、酢酸混合液 |
大型トレーラーが普通乗用車と正面衝突した弾みで、ガードレールを破って横転し、当該劇物が道路側溝に流出した。劇物の入った容器は、ステンレス製の容器にプラスチック製の容器が入ったものであったが、ステンレス製の容器の上部が開いているため、事故の衝撃で、プラスチック製の容器・蓋が破損したために流出した。 |
業務上取扱者 |
交通事故。 |
特になし。 |
67 |
2004/3/14 |
鹿児島県 |
劇物 |
塩酸(35%) |
タンクにピンホールができ、約2kL流出した。 |
製造業 |
塩酸タンクのライニング(表面加工処理)が不適切だったことによる。 |
特になし。 |
68 |
2004/3/15 |
富山県 |
劇物 |
希硝酸(62%) |
希硝酸タンクに接続しているポンプ上部のフランジ締め付けボルトが緩み、タンク内の希硝酸1,600Lが漏れ、一部(約100L)が防液提からオーバーフローした。 |
業務上取扱者 |
希硝酸タンクに接続しているポンプ上部のフランジ締め付けボルトが年次経過により緩んだため。 |
魚約100匹のへい死。 |