毒物又は劇物の漏洩・流出事故詳報一覧 (平成12年度)
整理番号 | 発生年月日 | 発生都道府県名 | 毒物又は劇物の別 | 毒物又は劇物の名称 | 事故の概要 | 事故発生事業所等の業態 | 事故の原因(推定含む) | 被害状況 |
1 | 2000/4/10 | 山梨県 | 劇物 | 塩酸35% | 貯蔵タンクへの注入時にタンク亀裂が発生し約4000Lが流出した。 | 業務上取扱者 | ガス抜きパイプの損傷によりタンクに亀裂発生 | 流出した河川の魚が多数死亡した。 |
2 | 2000/4/20 | 佐賀県 | 劇物 | クロルピクリン | 農業倉庫解体後残された500mlビン2本のうち1本が破損し、漏洩した。 | 業務上取扱者 | 軒下に放置されたビンが何らかの原因で割れた。(劇物の保管管理不良) | 通りかかった女児が目の痛みを訴え入院。翌日には、退院。 |
3 | 2000/5/8 | 山形県 | 劇物 | 硫酸(希硫酸) | タンクローリーへの充填作業中、ローリー上部の防液堤から溢れ出て、河川等に流出した。 | 業務上取扱者 (運送業) |
充填作業中の作業員の居眠り | 隣接河川において、ハヤ等の小魚総重量約2kgへい死 |
4 | 2000/5/10 | 千葉県 | 劇物 | 硫酸70% | タンクのバルブから約100Lが、排水溝から海上に流出した。 | 業務上取扱者 | バルブの閉め忘れ | 特になし |
5 | 2000/5/17 | 新潟県 | 劇物 | モノクロル酢酸(原体) | 配管修理のため、製造プラントを停止して残液抜き作業を始めたところ、ドレンにつないだビニールホースが外れ、約200mLが飛散した。 | 製造業 | ホースの点検をしなかった。(ホースが詰まっていたため圧力で外れた。) | 従業員1名軽傷。施設被害なし。 施設外への流出なし。 |
6 | 2000/5/23 | 神奈川県 | 劇物 | アンモニア | 貯蔵タンクの亀裂補修部から漏洩した。 | 製造業 販売業 業務上取扱者 (運送業) |
貯蔵タンクの老朽化 | 特になし |
7 | 2000/5/26 | 愛知県 | 劇物 | アンモニアガス | 電柱支線ブロック埋設工事中に、土壌に埋まっていたアンモニアガスボンベが破損し、大気中にガスが漏洩した。 | − | 工事の際、土中に埋まっていたボンベを誤って傷つけた。 (地中に埋まっていた理由は不明) |
周辺地区に異臭が発生した。 作業員7人が病院に運ばれたが、作業員及び周辺住民への健康に異常はなかった。 |
8 | 2000/5/29 | 広島県 | 劇物 | メタノール(原体) | 停泊中のタンカーにおいて、タンク内をメタノールで洗浄中、タンクが爆発した。 | 業務上取扱者 | 作業員のライターがタンク内に落下し、引火したため。 | 乗組員2名重傷、2名軽傷(やけど) 船体損傷(破損、膨張等) |
9 | 2000/6/2 | 愛知県 | 令第38条第1項第1号に該当 | シアン含有量(74.4mg/l) | めっき槽の亀裂により亜鉛めっき液(約4.5?)が側溝へ流出した。 | 業務上取扱者 (めっき業) |
老朽化によりめっき漕にきれつが生じた。 | 特になし |
10 | 2000/6/10 | 群馬県 | 劇物 | ヒドロキシルアミン、硫酸、塩酸、水酸化ナトリウム等 | 再蒸留塔の爆発・炎上事故に伴い、河川へ流出した。 | 製造業 | ヒドロキシルアミン製造工程における想定外の工程異常 | 作業員4名死亡、建物の窓、屋根全壊、周辺の建物にも被害。河川のpH低下、魚のへい死、水道の取水停止、農作物にも被害が発生。 |
11 | 2000/6/23 | 石川県 | 毒物 | 弗化水素酸47.3% | 高速道路をタンクローリーで走行中、タンク中央部にピンホールがあき、パーキングエリア上で約250L漏洩した。 | 業務上取扱者 (運送業) |
タンクの内部腐食 | 周辺飲食店の客一名がのど及び頭の痛みを訴え、病院へ受診した。 高速道路上下線一時通行止め。 |
12 | 2000/6/24 | 富山県 | 毒物 | ホスゲン | 定期修理の作業中に、誤って、シール液受槽本体ノズルの閉止板を外したため。ホスゲンを含むモノクロルベンゼン蒸気が漏出した。(漏出したホスゲンは3.3g漏出。) | 業務上取扱者 | ノズルの閉止板を誤って外したため。(作業ミス) | 作業員1名が呼吸困難により病院に運ばれ入院治療を受けた。他に作業員1名も検査の結果異常なし。 |
13 | 2000/6/24 | 埼玉県 | 劇物 | 塩酸35% | 貯留タンクからタンクローリーに積み込む際、配管が破損し、50L〜100Lが漏洩した。 | 業務上取扱者 (運送業) |
中間バルブを開けずにポンプを作動したため。 | 作業員1名が浴びた。 |
14 | 2000/6/29 | 富山県 | 劇物 | 塩素 | 液体塩素製造工程中配管の安全装置から塩素ガス約2m2が10分間にわたり漏洩した。 | 製造業 | ガスを圧縮液化する工程にある圧力検知計の誤作動により、制御弁が必要以上に開き、配管内圧力が上昇し、安全装置から漏れた。 | 隣接する住宅地の異臭が発生した。 |
15 | 2000/7/4 | 千葉県 | 劇物 | 酸化エチレン | 酸化エチレン製造施設の反応器の循環ガス入り口付近から酸化エチレンを含む混合ガス100m3が漏洩した。 | 業務上取扱者 | 装置の急激な温度変化により冷却されたため、フランジボルトがゆるんだものと推定される。 | 特になし |
16 | 2000/7/5 | 京都府 | 劇物 | クロロ酢酸エチル | クロロ酢酸エチル、アニリン、酢酸ナトリウムを混合中に突沸が起こり、沸点の低いクロロ酢酸エチルが気化・拡散した。 | 業務上取扱者 | 加温撹拌作業中に作業員が反応釜から離れたため、温度が上昇しすぎた。(作業ミス) | 近隣作業員13名が目の痛みを訴え受診したが軽症。 |
17 | 2000/7/12 | 福井県 | 劇物 | 硝酸67.5% | ワゴン車で運送中、容器が破損し17kgが車内流出した。 | 販売業 | 容器の固定が不十分、急ブレーキの使用 | 特になし |
18 | 2000/7/13 | 神奈川県 | 劇物 | 水酸化ナトリウム25% | 工場内で使用する水酸化ナトリウム溶液の貯蔵タンクへの送液パイプの取り付けバルブから漏洩した。 | 製造業 販売業 |
バルブの締め付け不完全 | 作業員4名被災 工場敷地外への漏れはなし。 |
19 | 2000/7/18 | 新潟県 | 劇物 | アンモニアガス(原体) | 保守点検作業中、パイプラインから約14m3流出し、屋外に飛散した。 | 業務上取扱者 | 作業中、チェーンブロックがバルブハンドルに絡みつき、バルブが開いてしまった。(操作ミス) | 特になし |
20 | 2000/7/22 | 愛媛県 | 劇物 | アンモニア | 冷媒用アンモニア水が、集水槽から漏れ、排水口から川に流出した。 | 業務上取扱者 | 集水槽のひび割れ | 川魚へい死 |
21 | 2000/7/28 | 岐阜県 | 劇物 | 硫酸(原体) | 屋外タンクより濃硫酸約2000Lが排水路を経由し、河川に流出 | 業務上取扱者 | バルブの閉め忘れ。 防液提も設置されていなかった |
魚類へい死(約500匹) |
22 | 2000/7/30 | 岐阜県 | 劇物 | 硫酸(原体) | ドラム缶に保管していた硫酸が敷地内に流出した。 | 業務上取扱者 | ドラム缶の腐食 | 特になし |
23 | 2000/7/31 | 長野県 | 劇物 | クロルピクリン80% | 製品に希釈の目的で水を加えて缶に保存していたものが腐食し、倉庫床に漏洩した。 | 業務上取扱者 | 水を加えて缶に保存していた等保存状態が悪かったため缶が腐食した。 | 特になし |
24 | 2000/8/16 | 千葉県 | 劇物 | クロルピクリン99.5% | 10年前に不要になったクロルピクリン(30L入り)を自宅倉庫に保管中、缶が腐食し漏洩した。 | 業務上取扱者 | 容器の腐食 | 特になし |
25 | 2000/8/28 | 愛知県 | 令第38条第1項第1号に該当 | シアン含有量(10.7mg/l) | シアン排水処理用イオン交換ホンベの樹脂を交換する時に、誤って、適切な処理がされていないシアン廃液を排水した。 | 業務上取扱者 (めっき業) |
廃液の処理時の操作ミス。 | 特になし |
26 | 2000/9/1 | 愛知県 | 劇物 | 塩酸(35%) | タンクのゴムライニングにピンホールが発生し、約500Lが防液堤内に漏洩し塩化水素ガスが発生した。 | 製造業 | タンクの老朽化 | 周辺地区で異臭が発生した。 |
27 | 2000/9/5 | 兵庫県 | 劇物 | 塩酸35.16% | タンクローリーから塩酸貯留槽へ圧送中にFRP製貯留槽が破損し約5.4?が漏出し、一部工場外へ流出した。 | 業務上取扱者 | タンクが老朽化しており、圧送の圧力に耐えられなかったものと推測される。 | 特になし |
28 | 2000/9/10 | 高知県 | 劇物 | クロルデン クロルピリホス |
ドラム缶で屋外に保管していたところ、ドラム缶の腐食によりクロルデン、クロルピリホスが河川に流れ出し河川を汚染したものと思われる。 | 業務上取扱者 | 保存方法が不適切であったため容器が腐食した。 | 河川に流れでて魚が大量死 |
29 | 2000/9/12 | 岐阜県 | 劇物 | 塩素 | 保管していたボンベから塩素ガスが漏出(40年前のボンベのため、含量、残量及び漏出量等不明) | 業務上取扱者 | ボンベ及びバルブの金属の劣化 | なし |
30 | 2000/9/12 | 京都府 | 劇物 | アンモニア水 (アンモニア28%) |
液漏れの応急措置中、容器が転倒し一部破損したため、流出した。 | 販売業 | 容器の劣化 | 隣接地に異臭が発生した。 |
31 | 2000/9/12 | 愛知県 | 令第38条第1項第1号に該当 | シアン化合物 | 集中豪雨のため、めっき事業所全体が浸水し、めっき槽のめっき液が流出した。 | 業務上取扱者 (めっき業) |
集中豪雨による浸水 | 特になし |
32 | 2000/9/12 | 愛知県 | 劇物 | 水酸化ナトリウム(原体) | 集中豪雨のため、、毒物劇物保管庫が浸水し、紙袋に入った苛性ソーダが一部流出した。 | 販売業 | 集中豪雨による浸水 | 特になし |
33 | 2000/9/15 | 愛知県 | 劇物 | クロルスルホン酸(原体) | タンクローリーに移し換えしていた際に、オーバーフローして外に約10リットルあふれて塩化水素の白煙を大気中に飛散した。 | 業務上取扱者 | 作業員の不注意によるオーバーフロー。 | 周辺地区で異臭が発生した。 |
34 | 2000/9/16 | 鹿児島県 | 劇物 | 塩酸35% | 塩酸タンクのドレンバルブから9.4KL漏洩した。 | 製造業 | タンクに附属するドレン配管系統のドレンバルブの損傷 | 周辺の草木が、ガスにより枯れた。 |
35 | 2000/9/21 | 愛媛県 | 毒物 | ヘキサクロルヘキサヒドロメタノベンゾジオキサチエピンオキサイド(ベンゾエピン) | 農業者が消毒液で防除中、川を渡した消毒用ホースのつなぎ目が外れ、薬剤が川に流れ出た。 | 業務上取扱者 | ホースのつなぎ目外れ | 川魚へい死 |
36 | 2000/9/26 | 秋田県 | 毒物 | 黄リン | 防爆室の中で、黄リンを加熱して赤リンを製造する工程で中のリンが4度にわたって爆発、工場の屋根に穴があいた。 | 業務上取扱者 | 温度設定ミスにより急激に加熱され、爆発した。 | 工場の屋根、扉留具、外壁等破損。 |
37 | 2000/10/2 | 宮崎県 | 劇物 | 液化塩素ガス | プール解体工事中、液化塩素ガスボンベ20kg)に重機で穴を開けてしまい、飛散させた。 | 業務上取扱者 | 確認不徹底(塩素ガスボンベを空と思っていた。) | 作業員3名が目の痛みや吐き気を訴え入院。生徒十数名が軽い頭痛などを訴えるが当日中に回復した。 |
38 | 2000/10/12 | 埼玉県 | 劇物 | 硝酸67.5% | タンクから送液中に、バイパス配管の接続部がズレ、隙間から130L漏洩した。 | 業務上取扱者 | パイプの接続が不十分。 | 特になし |
39 | 2000/10/13 | 岡山県 | 劇物 | アンモニア | 冷凍庫を解体している時に、冷媒のアンモニアを水で希釈して側溝に流した。 | 業務上取扱者 | 廃棄方法が不適切であった。 | 付近住民がアンモニア臭を訴えた。 |
40 | 2000/10/26 | 愛知県 | 劇物 | 硫酸95% | 液漏れを起こしたタンクローリーから救援ローリーに移液を行っていた時、水中ポンプとホースの接着部が外れて10L流出した。 | 業務上取扱者 (運送業) |
水中ポンプとホースの接着不良(作業ミス) | 作業員1人が、顔にかかり入院した。 |
41 | 2000/10/29 | 東京都 | 劇物 | 過酸化水素30〜35% | 500Lの過酸化水素を積んだタンクローリーが走行中、突然爆発し積載していた過酸化水素が飛散した。 | 業務上取扱者 | 過酸化水素が何らかの原因で化学反応を起こし爆発したと推定される。 | 爆発により飛び散った高速道の外壁、ビルのガラス片、過酸化水素などで23人がけが、やけどを負った。 |
42 | 2000/11/1 | 和歌山県 | 劇物 | 塩素 | 塩素ガスとアルコールによりクロライドを製造中に、工場内に液が漏れ発火した。 | 製造業 | 反応中瞬時の圧力上昇により、ベント配管部付近より反応液が噴き出し、静電気による着火した。または、反応釜の保温材にしみ込んだオイルが加熱により着火したことが原因と推定される。 | 特になし |
43 | 2000/11/9 | 山口県 | 劇物 | 二硫化炭素 | 高温の液体硫黄を冷却する冷却水に二硫化炭素が混入していたため、二硫化炭素と液体硫黄が接触、着火し、付近にあった乾燥中の硫黄に延焼した。 | 製造業 | 火災が発生した箇所の付近にある二硫化炭素の回収工程で、コンデンサーの一部が凍結閉塞したため、二硫化炭素が逆流し冷却水に混合した。 | コンベアー等が焼失、硫黄約1t燃焼 |
44 | 2000/11/17 | 埼玉県 | 劇物 | フェノール | フェノールを計量中、計量槽の容量を超え、オーバーフローし作業室内の受け槽から約20Lが床に流出した。 | 業務上取扱者 | 計量槽への注入量と反応タンクへの排出量を制御している装置の故障。 | 作業員1名が浴び、重体。 |
45 | 2000/11/22 | 滋賀県 | 劇物 | 水酸化ナトリウム48% | タンクから、約2,000リットルが流出し、雨水溝から工場外の河川へ流入した。 | 業務上取扱者 | 苛性ソーダタンク内の保温用の蒸気配管に亀裂・ピンホールが入り(推定)、この蒸気配管に苛性ソーダが入り込み、流出した。 | 流入河川のpHが一時上昇した。 |
46 | 2000/11/22 | 新潟県 | 劇物 | 塩素 塩化水素 モノクロル酢酸 |
製造プラントの配管接続部の破断により、塩素ガス及び塩化水素ガスが漏洩、飛散し、プラントを緊急停止したところ、反応器から逆流した塩酸・モノクロル酢酸混合物が漏洩した。推定漏洩量=塩素ガス30.9Nm3、塩化水素ガス9.2Nm3、塩酸48kg、モノクロル酢酸290kg。 | 製造業 | 配管接合部のボルトの腐食 | 周辺住民から異臭の訴えあり。 |
47 | 2000/11/24 | 京都府 | 劇物 | クロルピクリン | 倉庫の解体作業中クロルピクリンの瓶を破損した。 | 業務上取扱者 | 事業者が当該倉庫での薬品の保管を失念していた。 | 作業員他9名が目の痛みを訴え受診したが軽症。 |
48 | 2000/11/26 | 東京都 | 劇物 | アンモニア | 冷凍機油の回収作業後、冷蔵庫の冷媒であるアンモニアが約6L漏出した。 | − | 冷媒管の冷凍機油抜きバルブの閉め忘れ。 | 特になし |
49 | 2000/12/2 | 石川県 | 劇物 | 濃硫酸 | 輸送船から屋外タンクへ移送中、移送配管の伸縮継手が外れ、硫酸が15.9t流出した。 | 製造業 販売業 |
ポンプ非常停止時に生じたウォーターハンマー現象により、配管にずれが生じ継ぎ手が外れた。 | 特になし |
50 | 2000/12/10 | 福島県 | 劇物 | 水酸化ナトリウム25% | タンクから各現場へ供給している配管の一箇所が破損し、一部が河川に流出した。 | 製造業 | 塩ビ配管の老化による破損 | 特になし |
51 | 2000/12/14 | 栃木県 | 法11条2項に規定する政令で定める物 | 無機シアン化合物たる毒物を含有する液体状の物 | 電気めっきに使用したシアン化カリウムが含まれる廃液を、適切に処理されずに河川へ流出させた。 | 業務上取扱者 (めっき業) |
排水処理能力が低かった。 | 魚類へい死、下流での取水停止。 |
52 | 2000/12/21 | 群馬県 | 劇物 | 塩酸 | 塩酸タンクを運搬中、タンクを破損し、約200Lの濃塩酸が場外へ流出した。 | 業務上取扱者 (めっき業) |
フォークリフトの操作を誤りタンクを傷つけた。 | 都市下水路〜渡良瀬川間でpHの低下が認められた。 |
53 | 2000/12/25 | 神奈川県 | 劇物 | 塩化水素ガス | 四塩化錫の貯蔵タンクのバルブ切り替えミスにより、満杯の貯蔵タンクに継続して送液したため、屋外にもれ、周囲の水と反応し塩化水素を発生、飛散させた。 | 製造業 販売業 |
貯蔵タンクのバルブ切り替えミス | 隣接地域に異臭が発生し、付近住民が喉の痛みを訴えた。 |
54 | 2000/12/25 | 山口県 | 劇物 | クロロホルム | 樹脂製造工程の反応タンクのコンデンサーが破断し、ポリプロピレンを含有したクロロホルム約50kgが噴出した。クロロホルムは揮散し、樹脂は周辺に飛散した。 | 製造業 | コンデンサー内のカーボン管をフランジで固定する際、締め付けに偏りが生じ、破断した。 | 特になし |
55 | 2001/1/8 | 長野県 | 劇物 | クロルピクリン80% | 自宅の庭において、除雪作業中に除雪機が庭の隅に置かれていた20L入り1缶を破損し、約5Lが漏洩した。 | 業務上取扱者 | 除雪機が接触し容器が破損した。(保管庫に保管していなかった。) | 特になし |
56 | 2001/1/20 | 群馬県 | 令第38条第1項第2号に該当 | 水酸化ナトリウム | 中和処理が不完全なまま、アルカリ廃液600L場外へ流出させた。 | 業務上取扱者 (めっき業) |
総処理水量の見込みの誤りにより、中和処理が適切に行われなかった。 | 河川の排水路付近で魚がへい死した。Phの上昇が認められた。 |
57 | 2001/1/22 | 広島県 | 劇物 | 硫酸98% | 廃液のpH調整用硫酸の配管内を清掃中、配管内の残留硫酸約500mlが飛散した。 | 業務上取扱者 |
配管内の結晶蓄積、作業員の安全確認不足 | 作業員1名負傷 |
58 | 2001/1/24 | 石川県 | 劇物 | トリクロロシラン | 国道を走行中、タンクローリーがスリップ事故を起こし、車線上で横転した。タンク天井部の圧力メーター取付部バルブに亀裂が生じ、1463Lが流出した。 | 業務上取扱者 (運送業) |
交通事故(路面凍結によるスリップ) | 事故時に薬液から発生したガスによる火災が発生した。 周辺住民280名が避難し、24名がせき、頭痛、のど・目の痛みを訴えたほか、8名が医療機関へ受診した。 |
59 | 2001/2/4 | 広島県 | 劇物 | 臭素(原体) | 配管に亀裂が生じ、臭素約10lが漏洩した。 | 製造業 | 配管(鉛管)の腐食 | 作業員1名負傷 |
60 | 2001/2/26 | 三重県 | 劇物 | 硫酸78% | 運搬中の濁水処理機が破損し、道路上に120L流出した。 | 業務上取扱者 | 濁水処理機内硫酸タンクが運搬中に破損した。 | 特になし |
61 | 2001/2/28 | 群馬県 | 劇物 | 水酸化ナトリウム | イオン交換樹脂を洗浄中、水酸化ナトリウムの配管が破裂し、流出した。 | 業務上取扱者 | 洗浄用の水酸化ナトリウムを高温のまま塩ビ管に送流させた。(操作ミス) | 約40kg(推定5,000匹)魚がへい死した。 |
62 | 2001/3/28 | 茨城県 | 毒物 | 塩化ホスホリル | 配管を水で洗浄中、配管に残っていた塩化ホスホリルと水が反応し爆発した。 | 業務上取扱者 | 配管内残留確認の不徹底 | 作業員3名が爆風により負傷。 |