トウキ (Angerica acutiloba Kitagawa) セリ科 (Umbellifeae)

生薬名
トウキ(当帰) 局方収載生薬薬用部位
根主な配合処方
七物降下湯,十全大補湯,当帰芍薬散,補中益気湯など主な薬効
補血作用,安胎作用,通便作用 セリ科は,キク科,マメ科と並び,薬用植物が多い科である.
中でもトウキやセンキュウは,独特のセロリ臭を有し,婦人病を標的とした漢方処方に多数配合される.
漢方には,適応症という言葉があり,美味しいと感じる薬湯は,その人のその時の症状に合っているとされる.トウキの独特の匂いも好みが分かれますが,苦手という人は圧倒的に男性に多い.トウキが婦人病薬であることと関係があるのかもしれません.