本研究は、国立成育医療センターとの共同研究である。
喘息やアトピー性皮膚炎等のアレルギー疾患患者について、その治療に使われるジプロピオン酸ベクロメタゾン及びデキサメタゾン等のステロイド薬を対象としている。本研究では、ステロイド薬を投与された患者由来DNAを用い、薬効や副作用の発現に関係する代謝酵素であるCES2、CYP3A4、CYP3A5等およびその転写制御因子、及びグルココーチコイド受容体(NR3C1)の遺伝子多型を同定し、薬効や副作用等の臨床情報との相関を調べている。さらにCYP3A4やNR3C1に関しては、遺伝子多型が及ぼす影響を確認するため、一塩基多型による機能変化に関する解析も行っている。
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