循 環 器 病 薬 に 関 す る 研 究 : b - 遮 断 薬


 本研究は、国立循環器病センターとの共同研究である。
 b-遮断薬は、不整脈、心不全、狭心症等の治療に広く用いられており、メキシレチン等の他の不整脈と併用されることも多い。その作用は心臓に存在するb1-アドレナリン受容体の阻害であり、副作用としては薬剤血中濃度の過度の上昇による徐脈や房室ブロックが知られている。本研究では、カルベジロール、プロプラノロール、メトプロロール、ビソプロロールを対象とし、薬物動態に関与する薬物代謝酵素(CYP2D6、CYP1A2、UGT等)およびその転写制御因子、およびトランスポーター(ABCB1等)の遺伝子多型を解析する。 なお、薬物動態(PK)解析に関しては、国立循環器病センターで行っている。テーラーメイド投薬の実現を目標に、これら遺伝子多型とPK指標や副作用等との相関を明らかにしたい。

 

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更新日: 2002年9月15日
国立医薬品食品衛生研究所 薬剤反応性遺伝子解析プロジェクトチーム