食品微生物学的安全性諮問委員会(ACMSF)からのノロウイルス関連情報
http://acmsf.food.gov.uk/


ACMSFがフードチェーンにおけるウイルスについて調査報告書を発表
ACMSF publishes review of viruses in the food chain
25 March 2015
http://acmsf.food.gov.uk/sites/default/files/acmsf-virus-report.pdf (報告書PDF)
http://acmsf.food.gov.uk/news-updates/news/2015/13765/acmsf-virus-report

(食品安全情報2015年7号(2015/04/01)収載)


 食品微生物学的安全性諮問委員会(ACMSF: Advisory Committee on the Microbiological Safety of Food)は、フードチェーンにおけるウイルスについて広範な調査報告書を発表した。ACMSFは、食品由来ウイルス分野の研究の進展を踏まえ、この問題を再検討するためのグループを設立した。この最終報告書には、食品由来感染症の最も重要な原因ウイルスであるノロウイルス、A型肝炎ウイルス、E型肝炎ウイルスについての調査結果が収載されている。

 この報告書でACMSFは、英国政府当局向けに多くの提言を行っている。これには、さらに調査が必要な分野があること、消費者向けに明確なアドバイスが必要であること(貝類や豚肉製品の加熱方法、葉物野菜や皮が軟らかい果物の洗浄に関する情報などについて)などが含まれている。政府当局はこれらの提言を詳細に検討し、適宜対応する予定である。

 公衆衛生に対する食品由来ウイルスの影響を正確に評価することは、最近まで困難であった。しかし、本報告書でも強調されている食品中のウイルスの検出能力の大幅な改善と疾患実被害の最新の推定により、食品由来疾患の原因としてウイルスは非常に重要で、かつ予防可能であることが明らかである。



国立医薬品食品衛生研究所安全情報部