米国疾病予防管理センター(US CDC)からのノロウイルス関連情報
http://www.cdc.gov/


米国における食品由来疾患のCDCによる推定:2011年の推定
CDC Estimates of Foodborne Illness in the United States
CDC 2011 Estimates
http://www.cdc.gov/foodborneburden/PDFs/FACTSHEET_A_FINDINGS.pdf

(食品安全情報2010年27号(2010/12/27)収載)

 CDCは、毎年およそ6人に1人(約4,800万人)の米国人が食品由来疾患に罹患し、約128,000人が入院、約3,000人が死亡すると推定している。2011年の推定は、食品由来のどの細菌、ウイルス、微生物(“病原体”)が米国で最も多くの疾患を引き起こしているかについて、これまでで最も正確な全体像を提供し、さらに病因物質が不明の食品由来疾患の患者数の推定も行っている。今回の推定から、病因物質として上位を占める既知の病原体に集中して取り組むことや、病因物質が不明の食品由来の疾患および死亡の病因の特定など、多くの実施すべき事項が示された。

CDCは食品由来疾患を以下の2つの主要なグループに分類して推定した:
・原因病原体が特定された食品由来疾患―食品由来疾患の病因として明らかになっている31種類の病原体。これらの多くは、疾患およびアウトブレイクを監視している公衆衛生システムによって追跡されている。
・病因物質が不明な食品由来疾患―以下の病因物質による疾患:既知の病因物質によるが、データ不足により特異的な実被害推定が不可能な場合;食品由来疾患の病因として特定されていない既知の病因物質;食品中に存在することが知られているが、疾患の病因として未確認の微生物、化学物質など;未知の病因物質。特定されていないものは“追跡”できないため、このグループの疾患は急性胃腸炎の徴候や症状により推定される。

 CDCは、食品由来疾患の患者総数を推定するため、病因物質が明らかな患者の数およびそれが不明な患者の数の両方の推定を行った。また、これらの疾患による入院患者数および死亡者数も推定した。表1は、原因病原体が特定された患者、病因物質が不明の患者、およびそれらの合計の推定値である。

表1.食品由来の31種類の病原体および不特定の病因物質に起因する年間推定患者数、推定入院患者数および推定死亡者数(米国)

疾病、入院、死亡の原因として最も多い病原体
 疾病、入院および死亡の原因の大部分を既知の8種類の病原体が占めていた。表2〜4は、推定患者数、推定入院患者数および推定死亡者数別に原因病原体上位5種を示している。

表2.米国国内感染の食品由来疾患の原因病原体上位5種

表3.米国国内感染の食品由来疾患で入院の原因となった病原体上位5種

表4.米国国内感染の食品由来疾患で死亡の原因となった病原体上位5種


国立医薬品食品衛生研究所安全情報部