フィンランド食品安全局(Evira)からのノロウイルス関連情報
http://www.evira.fi/portal/fi/


外国産の冷凍ラズベリーの喫食前加熱を推奨(2009/06/08)
Foreign frozen raspberries are recommended to be heated before eating
8 June 2009
http://www.evira.fi/portal/en/food/current_issues/?bid=1588

(食品安全情報2009年13号(2009/06/17)収載)

 フィンランド食品安全局(Evira)は、外国産の冷凍ラズベリーを使用する際には必ず適切に加熱するよう推奨している。フィンランド各地でこの春にノロウイルスが流行し、加熱しないでケーキに使用した外国産の冷凍ラズベリーがその感染源であると疑われている。

 Eviraは、消費者やケータリング業者に対し、冷凍ラズベリーの原産国を調べ、外国産の場合は食中毒予防のため90℃で少なくとも2分間加熱してから使用するよう推奨している。

 消費者が原産国を誤解する可能性がある場合には、食品表示に記載しなければならないことになっている。フィンランドで包装された外国産ラズベリーの場合には特に原産国表示に注意が必要である。

 ウイルスは汚染水などからベリーの内部に侵入し、冷凍過程でも生存し感染力を保持している。解凍後、ベリー類が非加熱または加熱不十分で使用される場合には、ウイルスは死滅していない。

 食品のウイルス検査は極めて難しく、食品検査機関でベリー類のウイルス検査のために常用される方法は存在しない。このため、検査方法を現在開発中である。

 外国産の他のある種の冷凍ベリーについても、高齢者、小児、抵抗力の弱い人などハイリスクのグループに提供する場合には加熱することが推奨される。


国立医薬品食品衛生研究所安全情報部