スコットランド保健保護局(UK HPS)からのノロウイルス関連情報
http://www.hps.scot.nhs.uk/index.aspx


2007年第一四半期にObSurvに報告された腸管感染症の一般的アウトブレイク、スコットランド
Gastro-intestinal and foodborne infections; General outbreaks of infectious intestinal disease reported to ObSurv during the first quarter of 2007
HPS Weekly Report, 27 June 2007
http://www.documents.hps.scot.nhs.uk/ewr/pdf2007/0725.pdf

(食品安全情報2007年14号(2007/07/04)収載)

 スコットランドでは、腸管感染症(IID)の一般的アウトブレイクのサーベイランスシステムとして1996年にObSurvが設立された。このほどまとめられた2007年第一四半期の報告では、IIDの一般的アウトブレイクは100件報告され、2006年同時期の124件から24件減少した。

 このうち細菌によるアウトブレイクは8件で、Salmonellaが3件、Clostridium difficileが2件(うち1件はノロウイルス感染も含む)、Shigella sonnei, Campylobacter及びE.coli O157が各1件であった。同国では細菌によるIIDの原因としてCampylobacterが最も多いが、アウトブレイクは1996年から2006年までの間に26件のみで比較的少なく、2006年は報告がなかった。Shigellaによるアウトブレイクも比較的まれであり、1996年以降に6件、2006年は1件であった。Salmonellaは3件、Cryptosporidiumは1件であった。

 ノロウイルスによるアウトブレイクは88件であった。原因不明のアウトブレイクが4件あり、患者数は129人であった。このうち2件は院内感染であった。


国立医薬品食品衛生研究所安全情報部