(食品安全情報(微生物)2014年19号(2014/09/17)収載)
アイルランド食品安全局(FSAI)は消費者に対し、引き続きすべての輸入冷凍ベリー類を喫食前に1分以上煮沸するよう助言を行った。FSAIによると、昨年、輸入冷凍ベリー類の喫食に関連したA型肝炎アウトブレイクがアイルランドで検出され、その後、欧州の複数国にわたるアウトブレイクの一部であることが明らかになった時にFSAIはこの助言を初めて発表したが、今回その実行を再度推奨するものである。今回の再度の助言は、欧州全域で実施された本アウトブレイクの調査により、汚染された冷凍ベリー類がフードチェーンにまだ流通している可能性があると結論付けられたことを受けてのものである。また今月(2014年9月)になって、国外旅行非関連のアイルランド人のA型肝炎患者数人がFSAIに報告された。汚染された輸入冷凍ベリー類に関連している可能性について調査が行われている。
FSAIによると、アイルランド産の生鮮ベリー類が本アウトブレイクの感染源であることを示すエビデンスはないが、アイルランド産の生鮮ベリー類を非加熱で喫食する場合は、その他のすべての果物・野菜と同様、十分に洗浄すべきであるとしている。
(食品安全情報(微生物)No.19 / 2014 (2014.09.17) EFSA、No.19 / 2013 (2013.09.18)、No.15 / 2013 (2013.07.24) FSAI、No.12 / 2013 (2013.06.12) HPSC Ireland記事参照)