現在もA/H1N1インフルエンザウイルス感染が拡大している状況下で、このウイルスがブタで検出される可能性と豚肉および豚肉製品の安全性についての懸念が生じていが、WHO、FAO、コーデックス委員会およびOIEにより推奨されている優良衛生規範に沿って取り扱われた豚肉および豚肉製品は、感染源とはなり得ない。
現在までに、このウイルスが食品を介してヒトに伝播するというエビデンスはない。そのため、現在のところOIE陸生動物衛生規準規約(OIE Terrestrial Animal Health Standards Code)によりブタおよび豚由来製品の輸入に対する貿易対策を行うことは正当化できない。
獣医関連機関はヒトの健康を担当する機関と協力して、ヒトのインフルエンザA(H1N1)との関連が疑われる通常と異なる疾病がないか、ブタ群のモニタリングを行うことが重要である。
http://www.fao.org/news/story/en/item/19349/icode/(FAO サイト)
http://www.wto.org/english/news_e/news09_e/jt_stat_02may09_e.htm(WTO サイト)
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2009/h1n1_20090502/en/index.html