米国農務省農業研究局(USDA ARS)からのインフルエンザA(H1N1)関連情報


(プロジェクト3)30 頭のブタを用いた 2009 A/H1N1 インフルエンザウイルスの病原性研究
Project 3: Thirty-pig pathogenesis study with 2009 A/H1N1 influenza virus isolates from California and Mexico
Last Modified: 09/21/2009
(食品安全情報2009年20号(2009/09/24)収載)

 カリフォルニア州でヒトから分離された株(A/CA/04/2009)およびメキシコでヒトから分離された株(A/Mexico/4108/2009)を用いて病原性研究を行った。豚インフルエンザウイルスに感染していない5週齢の交配種のブタ、合計30頭に上記分離ウイルス2株を各株15頭ずつ接種した。ブタのヒト由来ウイルスに対する感受性を検討するとともに、パンデミック 2009 A/H1N1インフルエンザウイルスに感染したブタの肉、血液および各組織が感染性ウイルスを含んでいないかどうかを検討した。接種ブタの臨床徴候を毎日観察し、接種後3、5および7日後に、最も感度の高いウイルス検出法を用いて、鼻腔拭き取り検体および肺、扁桃、鼠径リンパ節、肝臓、脾臓、腎臓、骨格筋(ハム)、結腸内容物の新鮮検体を検査した。2009 A/H1N1インフルエンザの生きたウイルスは感染ブタの気道からのみ検 出され、その他の組織への拡散やその他の組織内での増殖は認められなかった。

 詳細な報告書は以下のサイトから入手可能。
http://www.ars.usda.gov/2009H1N1/project3.pdf(Project 3)

http://www.ars.usda.gov/2009H1N1/


国立医薬品食品衛生研究所安全情報部