本プロジェクトでは、新型2009 A/H1N1インフルエンザウイルスに感染したブタから肉、血液およびその他各組織を採集し、それらにおける感染性ウイルスの存在を調べた。豚インフルエンザウイルスに感染していないブタ群の5週齢の交配種のブタ4頭を用いた。ブタに、カリフォルニア州のヒトから分離された2009 A/H1N1インフルエンザウイルスの感染用量を接種した。これらのブタの臨床徴候を毎日観察し、最も感度の高いウイルス検出法を用いて、鼻腔拭き取り検体および肺、扁桃、鼠径リンパ節、肝臓、脾臓、腎臓、骨格筋(ハム)、結腸内容物の新鮮検体を検査した。2009 A/H1N1インフルエンザの生きたウイルスは感染ブタの気道からのみ検出され、その他の組織への拡散・増殖は認められなかった。
組織検査の時点(time point)を増やした(接種後1、3、5 および7日目)、より大規模な実験を行なう予定である。
詳細な報告書は以下のサイトから入手可能。
http://www.ars.usda.gov/2009H1N1/project2.pdf(Project 2)
http://www.ars.usda.gov/2009H1N1/