国際獣疫事務局(OIE)からのインフルエンザA(H1N1)関連情報


防疫目的で動物の殺処分を行う際はOIEの国際基準に従って人道的に行うことを提唱(2009年5月20日)
The OIE advocates implementing international standards for humane killing of animals for disease prevention purposes
May 20 2009
(食品安全情報2009年12号(2009/6/3)収載)

   国際獣疫事務局(OIE)は、2009年4月30日の公式声明で、新型A/H1N1インフルエンザウイルスがもたらす公衆衛生、動物衛生に対するリスクへの対策として、ブタの殺処分は有効ではなく、そのような行動は推奨されないと加盟各国に強く勧告した。
 しかし、一部の国がこの状況下で、予防措置としてブタの大量殺処分の実施を決定した。このため、OIEは、動物の殺処分は、防疫目的の殺処分に関するOIEの国際基準に従って行うべきであることを注意喚起した。(陸生動物衛生規約第1巻第7節7.6章( Volume 1; Section 7; Chapter 7.6 of the Terrestrial Animal Health Code; http://www.oie.int/eng/normes/mcode/en_chapitre_1.7.6.htm))
 2008年10月、カイロで開催された動物福祉に関する第2回OIE世界会議では、世界中のすべての国がOIEの動物福祉基準を守ることについて全加盟国および協力国の支持が得られた。OIEは、すべての加盟国が動物福祉基準を遵守することを強く推奨し、OIE基準に従った殺処分を希望する加盟国に対しては支援を行うとした。
http://www.oie.int/eng/press/en_090520.htm


国立医薬品食品衛生研究所安全情報部