国連食料農業機関(FAO : Food and Agriculture Organization of the United Nations)は、新型ヒト−ヒト感染H1N1インフルエンザウイルスがメキシコや他の国のブタの間で伝播していることを示すエビデンスはなく、現在の事実と科学的知識から判断して豚肉の喫食は消費者にいかなるリスクの上昇をもたらさないとしている。このことからFAO、WHOおよびOIEは今後”swine flu”の代わりに”Influenza A/H1N1”という呼称を使用することに合意した。ブタからA/H1N1ウイルスが検出されていないことから、ブタの移動制限や殺処分といったブタに対する豚インフルエンザ対策の強化は正当化できないとした。ヒトで伝播している新型A/H1N1と関連の可能性のある新たな状況の検出、確認および監視が重要で、このためにブタ疾患サーベイランスの強化を推奨するとした。
http://www.fao.org/news/story/en/item/19335/icode/