欧州疾病予防管理センター(ECDC)からのインフルエンザA(H1N1)関連情報


新型インフルエンザウイルスA(H1N1)についてのFAQ
Frequently asked questions on novel influenza virus A(H1N1)
ECDC HEALTH INFORMATION
Updated 29 April 2009
(食品関連部分のみ一部紹介)

Q7.この新型インフルエンザウイルスは豚肉および豚肉製品の喫食によりヒトに感染するか?

     この新型インフルエンザウイルスは、適切に取り扱われ、調理された豚肉および豚肉製品の喫食を介してヒトに伝播することはない。現在までにこの新型インフルエンザウイルスは動物から分離されておらず、豚肉生産過程における存在を示す事実もない。欧州食品安全機関(EFSA: European Food Safety Authority)およびECDCは、豚肉や豚肉製品などの食肉の喫食によってインフルエンザウイルスがヒトに感染することを示す科学的エビデンスを確認していない。ブタがこの新型ウイルスに暴露してウイルスが食肉中に存在することになったとしても、豚肉に完全に火を通すこと(中心温度が70℃に達するまで)によって、他のウイルスや細菌と同じようにこのウイルスは死滅する。一部に生肉を喫食する消費者もいるが、食品由来疾患のリスクを防ぐためには生肉の喫食を避けることが以前から推奨されている。台所では適切な食品衛生手順に従うこと、生肉の取り扱い後には手、全ての表面(接触面)および器具を石鹸で洗うことが常に推奨される。

http://ecdc.europa.eu/en/files/pdf/Health_topics/090429_FAQ_swine_influenza.pdf


国立医薬品食品衛生研究所安全情報部