英国健康保護庁(UK HPA)からの大腸菌O104関連情報
http://www.hpa.org.uk/


ドイツでの大腸菌による溶血性尿毒症症候群の大規模アウトブレイクに関する更新情報 ― 旅行者への重要な助言
Update on large outbreak of haemolytic uraemic syndrome caused by E. coli in Germany - important advice for travelers
31May 2011 & 27 MAY 2011
(5月31日)
http://www.hpa.org.uk/NewsCentre/NationalPressReleases/2011PressReleases/110531GermanEcoliupdate/

(5月27日)
http://www.hpa.org.uk/NewsCentre/NationalPressReleases/2011PressReleases/110527GermanEcoliupdate/

(食品安全情報2011年11号(2011/6/1)収載)

(5月31日情報)

 ドイツでベロ毒素産生性大腸菌(VTEC)O104感染アウトブレイクが発生し、これまでに溶血性尿毒症症候群(HUS)患者373人と死亡者6人が報告されている。ドイツ当局が原因調査を行っている。初期の報告ではスペイン産キュウリが感染源であるとしたが、証明はされておらず、様々な食品の検体を検査中である。

 ドイツ当局は、ドイツ国内、特にドイツ北部の居住者に対して、新しい情報が得られるまでは生のトマトやキュウリ、レタスなどの葉物野菜サラダを喫食しないよう助言している。HPAは、ドイツ当局の助言に従うよう旅行者に提言している。また、ドイツからの帰国者で出血性下痢などの症状が見られる者は、緊急の医学的処置を受けるとともに、最近の渡航歴を伝えるようにするよう推奨している。

(以下5月27日情報)

 英国では、現時点でドイツ人患者3人が確認されており、2人はHUS、1人は出血性下痢を発症している。HUS患者1人は今回のアウトブレイクの原因であるVTEC O104に感染していた。英国内で二次感染は報告されていない。他の欧州諸国も帰国者におけるHUSおよび出血性下痢患者を調査している。


国立医薬品食品衛生研究所安全情報部