(食品安全情報2011年15号(2011/7/27)収載)
EU/EEA域内では、過去10日間(2011年7月16〜25日)に報告されたnon-HUS STEC患者(溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症しない志賀毒素産生性大腸菌(STEC)感染患者)3人の発症が報告された(いずれもドイツ)。これらの新規患者3人は高度疑い患者(probable case)で、まだSTEC O104感染と確定されていない。明らかになっている直近の発症日は、STEC O104確定患者では2011年7月7日、全感染患者(疑い例を含む)では7月17日である。
7月26日時点でEU/EEA域内のSTEC確定患者の累積数は935人であり、HUS STEC患者が263人、non-HUS STEC患者が672人である。また、現時点ではSTEC O104感染と確定されていない高度疑い患者は、HUS STECが518人、non-HUS STECが2,447人である。EU内では、確定または高度疑いSTEC患者46人が死亡しており、このうち29人がHUS STEC、17人がnon-HUS STECであった。表は、高度疑い患者および確定患者の国別の累積患者数である。
表は、疑い例(suspected cases)を除いた国別の報告患者数である(7月12日情報)。