(食品安全情報2011年14号(2011/7/13)収載)
7月12日情報 2011年7月12日現在、新しい症例定義によると、EU加盟国における累積患者数は3,839人(うち死亡者44人)で、そのうち溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症しなかった志賀毒素産生性大腸菌(STEC)感染患者(non-HUS STEC患者)の累積数は3,077人(うち死亡者16人)、HUSを発症したSTEC患者(HUS STEC患者)の累積数は762人(うち死亡者28人)である。
ドイツでは、7月11日の更新からHUS STEC患者5人およびnon-HUS STEC患者36人が新規に報告された。7月2日〜7月11日の10日間にHUS STEC患者3人およびnon-HUS STEC患者11人が発症した。STEC O104確定患者の直近の発症日は7月1日であり、全感染患者(疑い例を含む)については7月4日である。
7月11日情報 英国は、新規のnon-HUS STEC確定患者1人を報告した。この患者はハンブルクから来たドイツ人である。
フランスのボルドーで発生したアウトブレイクに関しては、6月30日付け更新情報以降、HUS STEC患者2人およびnon-HUS STEC患者3人が新たに確定された。これらの患者のうち3人はBèglesで開催された行事でスプラウト(sprouted seeds)を喫食しており、残り2人(HUS STEC患者1人、non-HUS STEC患者1人)はヒト−ヒト感染であった。
表は、疑い例(suspected cases)を除いた国別の報告患者数である(7月12日情報)。