英国食品基準庁(UK FSA)からのカンピロバクター関連情報
http://www.food.gov.uk/


市販丸鶏のカンピロバクター汚染レベルに変化は見られず:主要小売業者が英国産市販生鮮丸鶏のカンピロバクター汚染検査(2018年4〜6月)の結果を公表
Campylobacter levels hold steady
Major retailers publish April - June 2018 Campylobacter results for fresh shop-bought UK-produced chickens.
13 September 2018
https://www.food.gov.uk/print/pdf/node/1224 (PDF版)
https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/campylobacter-levels-hold-steady

(食品安全情報2018年20号(2018/09/26)収載)


 英国市場でシェア上位の小売チェーン9社は、英国産生鮮丸鶏のカンピロバクター汚染に関する最新の検査結果を公表した(検査は2018年4〜6月に行われた)。

 この最新のデータによると、主要な小売チェーン9社の平均で、検査した丸鶏検体の3.7%が最高レベル(>1,000 cfu/g)のカンピロバクター汚染を示した。前回の検査時(2018年1〜3月)にはこの値は3.8%で、主要小売チェーンが初めて自主的に検査を行った時(2017年7〜9月)には4.6%であった。


結果

 以下の表は、丸鶏検体のカンピロバクター汚染%に関して主要小売チェーン9社の平均値を示したものである。


背景

 英国食品基準庁(UK FSA)は、フードチェーン全体を挙げてカンピロバクター問題に取り組む活動の一環として、2014年2月から鶏肉のカンピロバクター汚染検査とその結果の公表を実施している。カンピロバクターは英国で食中毒の最も一般的な原因となっている。

 2017年9月21日、FSAはカンピロバクター汚染検査の方法の変更を発表し、主要な小売チェーンはFSAが定めたプロトコルに従って自主検査およびその結果の公表を行うことになった。FSAは小売り生鮮丸鶏検体の検査を続けているが、現在は中・小規模小売チェーンおよび個人商店の検体に焦点を絞っている。




国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部