欧州食品安全機関(EFSA)からのカンピロバクター関連情報
http://www.efsa.europa.eu/


欧州委員会(EC)指令2003/99/ECおよび施行に関する決定2013/652/EUの枠組における2017年の抗微生物剤耐性データの報告マニュアル
Manual for reporting on antimicrobial resistance within the framework of Directive 2003/99/EC and Decision 2013/652/EU for information derived from the year 2017
31 January 2018
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/sp.efsa.2018.EN-1369/epdf (報告書PDF)
http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1369e

(食品安全情報2018年5号(2018/02/28)収載)


 本マニュアルは、欧州委員会(EC)指令2003/99/ECおよび施行に関する決定2013/652/EUの枠組において、食品生産動物とそれに由来する食品中の抗微生物剤耐性を報告するためのガイダンスである。本ガイダンスは、欧州連合(EU)加盟国による報告を統一化および効率化することで、EUレベルで重要性が高く分析が容易な抗微生物剤耐性データの提出を実現することを目的としている。ガイドラインではデータおよびテキストの報告形式が詳細に規定されている。本ガイダンスの代表的な適用対象は、サルモネラ属菌、カンピロバクター(Campylobacter coliC. jejuni)、および報告対象の動物群・食品カテゴリーなどである。また、指標としての共生大腸菌、指標腸球菌、およびメチシリン耐性黄色ブドウ球菌についての報告にもガイダンスが示されている。特に、統一化された通常モニタリングで得られるサルモネラ属菌および指標共生大腸菌の基質特異性拡張型βラクタマーゼ(ESBL)・AmpC・カルバペネマーゼ産生株に関する報告義務データ、特別モニタリングで得られるESBL・AmpC・カルバペネマーゼ産生大腸菌株に関する報告義務データ、ならびにカルバペネマーゼ産生株に特化したモニタリングで得られる任意提出のデータの報告については、それぞれ具体的なガイダンスが示されている。このマニュアルは2017年のデータの報告を対象に作成されたものである。



国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部