(食品安全情報2014年19号(2014/09/17)収載)
英国食品基準庁(UK FSA)が実施した調査の結果、調査対象の10人中9人以上がバーベキューの際に本人および参加者の健康に危険を及ぼす習慣を少なくとも1つ持っていることが確認されたため、FSAは戸外で料理をする際にも食品安全基準を遵守するようバーベキュー愛好者に呼びかけている。さらに重要なことは、5人中1人(21%)がバーベキューで喫食した食品が原因で病気になったことがあると考えていることである。
調査(英国の成人2,030人を対象に2014年7月23〜30日にオンラインで実施)では、英国で年間約280,000人に食中毒被害をもたらすと推定されるカンピロバクターなどの交差汚染の防止に役立つ基本的な食品安全対策について、多くの人が軽視していることが明らかになった。
調査結果によると、バーベキューでの調理時に生の食品と加熱済み食品を別の皿に載せない者が5人中約1人(19%)、生の食肉を取り扱った後に手指を石けんで洗わない者が21%、食品を使用直前まで冷蔵しない者が半数近く(47%)、生の食肉と加熱済み食肉に同じトングを使用して交差汚染のリスクを冒す者がほぼ半数(51%)存在し、94%の人が食品安全の基本原則の少なくとも1つを破っていた。
調理後にも食品安全上の問題が存在することが明らかになった。バーベキューでハンバーガーやソーセージが完全に加熱されたかどうかを喫食の前に確認しない者が1/3近く(28%)存在し、鶏肉の場合はそれよりやや多い割合(32%)の者が確認していなかった。一方、10人中4人以上(42%)はバーベキューの時の方が台所での調理時より食品安全に注意していると答えた。しかし13%はバーベキューでの食品安全に関して特別なことはしていなかった。
食品安全のための簡単なヒント
FSAはすべてのバーベキュー愛好家に以下の簡単なヒントを忘れないよう呼びかけている。