(食品安全情報2014年23号(2014/11/12)収載)
食品を取り扱う際の不衛生は、食品由来疾患アウトブレイクの重要な原因である。このため、ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)は「台所で鶏肉をどのように取り扱うか?(What to do with the chicken in the kitchen?)」と題した2分間のインターネット動画(ドイツ語版)を配信している。
BfRは、食品取扱い上の重要な主題の1つである交差汚染、すなわち1つの食品(通常は生)からそのまま喫食可能な(ready-to-eat)食品への細菌の伝播に関してビデオクリップを作成した。
ビデオでは、生鮮鶏肉を例に交差汚染が発生する仕組みが説明されている。このビデオはBfRのWebサイト(http://www.bfr.bund.de/de/start.html)で視聴可能である。
カンピロバクターおよびサルモネラは、食品由来感染症の最も一般的な原因菌である。これらの細菌には、加熱不十分の家禽肉や、加熱前の家禽肉に接触したその他の食品への曝露により感染する。2011年にドイツで実施された調査では、検査対象の鶏肉検体の31.6%がカンピロバクターに、6.3%がサルモネラに汚染されていた。