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内分泌かく乱作用について、野生生物での具体例はいくつか知られています。例えば、1980
年に化学物質会社の事故により流出したジコホール(dicofol)注1)、 DDT注2)及びその代謝(たいしゃ)物等によるアポプカ湖(フロリダ)の汚染と、この湖のワニの数の減少、通常の2倍に達する高値を検出した雌ワニの血漿(けっしょう)エストラジオール(estradiol)
値との相関を巡る事例があります。 しかし、ヒトでは、環境からの化学物質暴露による内分泌かく乱作用により有害な影響を受けたと確認された事例は今までのところありません。
注1)ジコホール: 1957年に登録された農薬。果実、野菜等に殺ダニ剤として用いられている。 |