Q17.食用作物などの植物にも内分泌かく乱作用を持つものがあると聞きましたがどの様なものなのでしょうか?
Answer
  これまでに少なくとも20種類の植物性由来のエストロゲン注1)様物質が見いだされています。これは、大豆類やある種のクローバー等に含まれており、その主な成分はイソフラボン(ゲニスタインやダイドゼン)、クメスタン(クメステロール)等です。
 羊が大量のゲニスタインを含むムラサキツメクサ(red clover)を食べると生殖異常を生ずることは古くから知られています注2)

注1)エストロゲン: 卵巣の卵胞で作られるホルモンの一種で、思春期発来、二次成長発達、生殖(せいしょく)機能(きのう)や骨代謝維持に不可欠な物質。
注2)Bradbury RB, White DE(1954) Oestrogens and related substances in plants, Vitamins, Hormones 12,207-233

 

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