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A.6で述べたようなホルモン様作用が検出される物質は食品中に含まれていることがあります。例として大豆等に含まれていることが知られる植物性ホルモン(phytoestrogens)、動物性食品由来のホルモン等が挙げられます。また、食品中に残留することが知られている農薬成分、工業化学物質、医薬品等のなかにも、ホルモン様作用が検出されるものがあります。容器等からの溶出が問題となった物質もあります。内分泌かく乱作用が疑われるダイオキシンは食品や土壌(どじょう)、大気から暴露することが知られています。
これらの物質が、現行の許容基準が守られた状態での日常生活において、ヒトに有害な影響を与えたと確認された事例は今のところありません。しかし、科学的研究の進歩によりさらに注意深い規制が必要である可能性が出てきていることから、現在、詳細な研究を展開しているところです。 |