<参考>

<参考>

下記の情報は、パツリンの分析法の評価試験を行った時に得られたもので、告示法とリンクするものではありません。

(1)        HPLC用標準溶液は、パツリン標準原液から、最終濃度が0.05mg/ml, 0.1mg/ml、0.25mg/ml、0.5mg/mlになるように酢酸溶液(pH4)を加え、調整する。検出限界は0.02mg/gである。

()必要であれば遠心分離(3000回転、3分)をしてもよい。

(3)パツリンはアルカリにより分解するため、操作は速やかにおこなうこと。硫酸ナトリウムの上積は、液層分離濾紙でも代用ができる。

(4)75φのガラスロートに液相分離ろ紙(Whatman 1PS同等品)をなるべく折り目をつけないように漏斗台に置き、必要があればクリップなどで固定し、ナスフラスコをその下にセットして、分液漏斗中の酢酸エチル層を脱水ろ過する。

(5)使用するカラムはシラノール基のフルエンドチャップ処理済み25nmポアサイズおよびエンドチャップ処理済み炭素重量12%または12nmポアサイズおよび炭素重量17%が適当である。

(6)HPLC分析の場合, リンゴジュースに含まれるHMF (5-Hydroxymethyl-furfuralとパツリンとがかならず独立したベースラインを確保できるピークが得られる条件に設定することが重要である。そのためには高速液体クロマトグラフィーに用いる移動相の割合を変更することも効果がある。次の移動相も使用できる:@60%過塩素酸を容量当たり0.095%含む水にアセトニトリルを3-10%加える。 A0.05%TFA含有水に2%アセトニトリルを加える。

(7):カラムから妨害ピークが検出された場合はステップグラジエントなどで洗浄する。

洗浄例:4.6mm X 250 mmのカラムの場合

   グラジエント:ステップグラジエント

0 25min   アセトニトリル : 蒸留水 =   4 : 96

25 30min    アセトニトリル : 蒸留水 =  50 : 50

30〜 40min    アセトニトリル : 蒸留水 =   4 : 96