重症薬疹の発症に関連する因子の解析研究   




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研究計画


《研究の目的》

 

薬物の服用が原因で発症する重症薬疹と関連する遺伝子マーカーを探索します。探索の結果得られた有用な遺伝子マーカーを用いた検査キットを開発し、重症薬疹の発症の回避を目指します。

 

《研究の方法》

 

本研究では「ケース・コントロール研究」を行います。ケースとは薬物服用が原因で重症薬疹を発症した患者を、コントロールとは健常人または同一の薬物を服用しても薬疹を発症しない患者のことを意味します。本研究班におけるケース・コントロール研究では、ケース群の患者とコントロール群の患者の間で、種々の遺伝子の多型の頻度を比較することにより、重症薬疹と関連の強い遺伝子マーカー(遺伝子多型)を探索します。重症薬疹と関連する遺伝子マーカーは原因となる薬物によって異なっていることが多いことから、原因薬物ごとにケース・コントロール研究を行う予定です。1薬物当たりケースの症例数は2050を予定しています。また、原因薬物にはよらない遺伝子マーカーの存在も否定できないことから、原因薬物を区別しないでケース・コントロール間の比較も行います。

 

《遺伝子マーカーの探索方法》

 

最新の文献情報が重症薬疹とHLA抗原型との関連を強く示唆していることから、HLAクラスI及びクラスIIの領域については次世代シークエンシング法等も活用し、詳細にタイピングを行います。HLAとは主要組織適合性複合体のことで、アレルギーを含む免疫反応の惹起に関与する分子です。HLAクラスIでは、HLA-AHLA-B及びHLA-Cを、HLAクラスIIでは、HLA-DRHLA-DQHLA-DPを調べます。各遺伝子は、多形性が非常に高いことが知られています。また、HLA抗原型以外の遺伝子についても日本人以外を対象にした研究でその関与が報告されていますので、新たな遺伝子マーカーを探索する目的で、250万種の遺伝子多型を同時に解析できるマイクロアレイを利用した網羅的遺伝子多型解析を実施します。網羅的解析でオッズ比の高い多型が検出された場合には、その周辺の領域についてさらに詳細な遺伝子多型解析を行い、有用な遺伝子マーカーを探索します。多変量解析、バイオインフォマティクスなどにより、得られた遺伝子多型データと臨床情報との関連解析を行い、有用な遺伝子マーカーを同定します。

 




Last Update:2017/06/21

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