(別添2)
溶出試験 本品1個をとり,試験液に水900mLを用い,溶出試験法第2法により,毎分50回転で試験を行う.溶出試験を開始し,規定時間後,溶出液20mL以上をとり,孔径0.45µm以下のメンブランフィルターでろ過する.初めのろ液10mLを除き,次のろ液VmLを正確に量り,表示量に従い1mL中にメルファラン(C13H18Cl2N2O2)約2.2µgを含む液となるように水を加えて正確にV¢ mLとし,試料溶液とする.別に塩酸メルファラン標準品(別途本品1gにつき,105℃で2時間減圧(0.67kPa以下)乾燥し,その減量を測定しておく)約0.025gを精密に量り,メタノール/酢酸(100)混液(24:1)に溶かし,正確に100mLとする.この液2mLを正確に量り,水を加えて正確に200mLとし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液につき,水を対照とし,紫外可視吸光度測定法により試験を行い,波長260nmにおける吸光度AT及びASを測定する.
本品が溶出規格を満たすときは適合とする.
メルファラン(C13H18Cl2N2O2)の表示量に対する溶出率(%)
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WS:乾燥物に換算した塩酸メルファラン標準品の量(mg)
C :1錠中のメルファラン(C13H18Cl2N2O2)の表示量(mg)
溶出規格
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表示量 |
規定時間 |
溶出率 |
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2mg |
60分 |
70%以上 |
塩酸メルファラン標準品 C13H18Cl2N2O2・HCl:341.66 4-Bis(2-chloroethyl) amino-L-phenylalanine monohydrochloride で,下記の規格に適合するもの.必要な場合には次に示す方法により精製する.
精製法 塩酸メルファランをエタノール(99.5)に加温して溶かし,冷所に放置し,白色の結晶を析出させる.同様の操作を3回繰り返して得た結晶を60℃で減圧乾燥させる.
性状 本品は白色〜微黄白色の結晶性の粉末である.
確認試験 本品の核磁気共鳴スペクトル測定用重水素化ジメチルスルホキシド溶液(1→50)につき,核磁気共鳴スペクトル測定用テトラメチルシランを内部基準物質として核磁気共鳴スペクトル測定法(1H)により測定するとき,δ3.0ppm付近に二重線のシグナルAを,δ3.7ppm付近に単一線のシグナルBを,δ4.1ppm付近に多重線シグナルCを,δ6.7ppm及びδ7.1ppm付近に二重線のシグナルD及びEを,また,δ8.3ppm付近に幅広いシグナルFを示し,各シグナルの面積強度比A:B:C:D:E:Fはほぼ2:8:1:2:2:2である.
類縁物質 本品0.010gをメタノール/酢酸(100)混液(24:1)100mLに溶かし,試料溶液とする.試料溶液20µLにつき,次の条件(1)及び(2)で液体クロマトグラフ法により試験を行う.条件(1)及び(2)から得られた試料溶液の各々のピーク面積を自動積分法により測定し,面積百分率法によりメルファラン以外のピークの合計量を求めるとき,それぞれ0.50%以下である.
試験条件(1)
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254nm)
カラム:内径4.6mm,長さ15cmのステンレス管に5µm液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.
カラム温度:25℃付近の一定温度
移動相:炭酸アンモニウム1.0gを水400mLに溶かし,酢酸(100)4mL及びメタノール200mLを加える.
流量:メルファランの保持時間が約9分になるように調整する.
面積測定範囲:溶媒のピークの後からメルファランの保持時間の約1.5倍の範囲
システム適合性(1)
検出の確認:試料溶液5mLを正確に量り,メタノール/酢酸(100)混液(24:1)を加えて正確に100mLとし,システム適合性試験用溶液とする.システム適合性試験用溶液5mLを正確に量り,メタノール/酢酸(100)混液(24:1)を加えて正確に50mLとする.この液20µLから得たメルファランのピーク面積が,システム適合性試験用溶液のメルファランのピーク面積の8〜12%になることを確認する.
システムの性能:本品2.5mg及びアントラニル酸メチルのメタノール溶液(1→2000)5mLにメタノール/酢酸(100)混液(24:1)を加えて200mLとする.この液20µLにつき,上記の条件で操作するとき,アントラニル酸メチル,メルファランの順に溶出し,その分離度は3以上である.
システムの再現性:システム適合性試験用溶液20µLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,メルファランのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である.
試験条件(2)
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254nm)
カラム:内径4.6mm,長さ25cmのステンレス管に5µmの液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする.
カラム温度:25℃付近の一定温度
移動相:リン酸二水素カリウム1.36gを水1000mLに溶かして,リン酸を加え,pH3.0に調整した後,メタノール1000mLを加える.
流量:メルファランの保持時間が約5分になるように調整する.
面積測定範囲:メルファランのピークからメルファランの保持時間の約3倍の範囲
システム適合性(2)
検出の確認:試料溶液5mLを正確に量り,メタノール/酢酸(100)混液(24:1)を加えて正確に100mLとし,システム適合性試験用溶液とする.システム適合性試験用溶液5mLを正確に量り,メタノール/酢酸(100)混液(24:1)を加えて正確に50mLとする.この液20µLから得たメルファランのピーク面積が,システム適合性試験用溶液のメルファランのピーク面積の8〜12%になることを確認する.
システムの性能:本品1.5mg及びアミノ安息香酸エチル2mgにメタノール/酢酸(100)混液(24:1)を加えて200mLとする.この液20µLにつき,上記の条件で操作するとき,アミノ安息香酸エチル,メルファランの順に溶出し,その分離度は5以上である.
システムの再現性:システム適合性試験用溶液20µLにつき,上記の条件で試験を6回繰り返すとき,メルファランのピーク面積の相対標準偏差は2.0%以下である.
乾燥減量 1.5%以下(1g,減圧・0.67kPa以下,105℃,2時間).
含量 99.0%以上(換算した乾燥物として). 定量法 本品約0.2gを精密に量りビーカーに入れ,0.5mol/Lの水酸化カリウム溶液20mLを加えてガラス製ビーカーで覆い,30分間加熱する.このとき液量を維持するため,必要に応じて水を加える.冷後,フェノールフタレイン試液を加え,酢酸(100)を用いて中和した後,更に酢酸(100)1mLを加える.0.1 mol/L硝酸銀液で滴定する(電位差滴定法).同様の方法で空試験を行い,補正する.
0.1 mol/L硝酸銀液1mL=11.39mg C13H18Cl2N2O2・HCl
アントラニル酸メチル C8H9NO2 無色又は淡黄色の結晶塊又は液体でぶどうようのにおいがある.