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サリチル酸
サリチル酸は、初めて医薬品として供された有機化合物の一つであり、解熱、鎮痛作用の他、抗リウマチ作用や尿結石生成防止作用など、アスピリンと同様の作用を有する。しかし、局所刺激作用が強く、胃障害を起こしやすいため、内服にはアスピリンが、静注にはサリチル酸が用いられる。その治療効果は血中濃度に依存することが知られており、早くから血中濃度のモニタリングが行われてきた。薬物の血中濃度がその効果を反映するが、サリチル酸系製剤の治療至適濃度域は限られており、かつ体内動態が個人によって著しく異なるので、リウマチ患者について血中のサリチル酸濃度をモニタリングすることによって個々の患者に適した有効投与量を決定し、副作用の防止に活用されている。本剤は小児における過剰投与の多い薬剤の一つでもあり、重篤な中毒症状が引き起こされるおそれがある。このサリチル酸中毒は代謝性アシドーシスと呼吸性アルカローシスの合併が特徴的である。

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