英国食品基準庁(UK FSA)からのノロウイルス関連情報
http://www.food.gov.uk/


専門家が食品由来ウイルスについての研究集会に集結
Experts gather to tackle foodborne viruses
25 February 2016
http://www.food.gov.uk/news-updates/news/2016/14923/experts-gather-to-tackle-foodborne-viruses

(食品安全情報2016年6号(2016/03/16)収載)


 食品由来ウイルスに関する第1回国際ワークショップがロンドンの英国王立科学協会で開催され、食品供給チェーン由来のウイルスに関する主要な専門家130人以上が出席した。この集会は、食品供給チェーン由来のウイルスについて理解を深め、研究者、業界および規制当局が消費者へのリスクを管理し公衆衛生を保護する際に役立つ優先順位の高い主要な研究テーマを確認するため、英国食品基準庁(UK FSA)および欧州食品安全機関(EFSA)が共同で主催した。

 大腸菌やカンピロバクターなどの細菌の方がウイルスよりも頻繁に食中毒に関連しているが、近年ではウイルスもアウトブレイクの重要な原因として認識が高まりつつある。入手可能な最新のデータによると、欧州連合(EU)域内で発生するすべての食品由来アウトブレイクの19%はウイルスによるもので、ウイルスは1,000件以上のアウトブレイクおよび約8,700人の患者の原因となっている。ウイルスによって発生する食品由来アウトブレイクの件数は2007年以降増加している。

 食品由来ウイルスは、依然として多くの未解決の問題が残る研究領域である。FSAの食品微生物学的安全性諮問委員会(ACMSF:Advisory Committee on the Microbiological Safety of Food)は最近、食品供給チェーン由来のウイルスに関する知見のレビューを行った。本レビューは2015年3月に刊行され、ノロウイルス、A型肝炎ウイルスおよびE型肝炎ウイルスについて多くの提言を行っている(下記のWebサイトを参照)。

http://acmsf.food.gov.uk/sites/default/files/acmsf-virus-report.pdf



国立医薬品食品衛生研究所安全情報部