米国食品医薬品局(US FDA)からのノロウイルス関連情報
http://www.fda.gov/


韓国産貝類に関する食品卸売業者・小売業者・食品提供施設経営者向け重要情報
Important Information for Food Distributors, Retailers, and Food Service Operators Regarding the Sourcing of Molluscan Shellfish from Korea
May 25, 2012
http://www.fda.gov/Food/NewsEvents/ConstituentUpdates/ucm304600.htm

(食品安全情報2012年11号(2012/05/30)収載)

 米国食品医薬品局(US FDA)の包括的評価から、韓国貝類衛生プログラム(KSSP)が米国貝類衛生プログラムに規定された衛生対策の条件を満たしていないことが判明し、FDAは、韓国の貝類(カキ、二枚貝、ムール貝およびホタテガイなど)の認可出荷業者の全てを複数州間認可貝類出荷業者リスト(ICSSL:Interstate Certified Shellfish Shippers List)から2012年5月1日に除外した。FDAが行ったKSSPの評価では、貝類の養殖水域について以下のような重要な問題が判明した。

a.貝類の養殖水域に影響をおよぼす可能性のある陸上汚染源の管理が不十分
b.貝類の養殖水域およびその付近で営業している養魚場および漁船からのヒトの糞便の排出予防の対策が不十分
c.評価期間中にFDAが分析を行った貝類養殖水域からのノロウイルスの検出

 衛生対策が不十分なことから、韓国の水域で採捕された貝類はヒトの糞便に暴露し、ノロウイルスに汚染されている可能性がある。

 ICSSLから韓国の貝類出荷業者を除外したのは、汚染水域で採捕された貝類の輸入を阻止するためである。5月1日以前に既に米国に輸入された韓国の貝類、および韓国の貝類を材料として製造された製品も、連邦食品医薬品化粧品法によって不適切とみなされる。

 FDAは、食品卸売業者、小売業者、食品提供施設経営者に対し、韓国からの生鮮・冷凍・加工貝類(缶詰を含む)、およびこれらで製造された製品を販売または提供しないよう推奨している。現在、FDAは当該製品の流通状況を調査している。

 卸売業者、小売業者および食品提供施設経営者は、ICSSLに記載されている他の貝類出荷業者からの貝類の輸入は継続してもよい。


国立医薬品食品衛生研究所安全情報部