NewZealand, Ministry of Health(ニュージーランド厚生省)からのEnterobacter sakazakii 情報
http://www.moh.govt.nz/


  • E.Sakazakii 髄膜炎が届け出伝染病に
    E.Sakazakii Meningitis to become a Notifiable Disease
    Media Release, 5 April 2005
    (食品安全情報2005年9号(2005/04/27)収載)

    本日公表された報告書の勧告に従い、汚染された粉乳に起因する未熟児の致死的になりうる髄膜炎が届け出伝染病に指定された。この報告書「乳児用調整粉乳の汚染に対する政府機関の対応」という国際的にpeer review されたもので、2004 年7 月乳児用調整粉乳中のEnterobacter sakazakii により未熟児が髄膜炎で死亡した例を受けて作成されたものである。
    すべての疾病例の届け出に加え、報告書は各々の届け出例について調査し、感染源の追跡と確認を行うよう勧告している。2004 年NZ 厚生省とNew Zealand Food Safety Authority はすべての新生児集中治療ユニットに対し、早産児に対し、他のほ乳が可能であれば(例えば、液状殺菌調整乳の使用)乳児用調整粉乳を使用しないように、また調製粉乳を調合するときの衛生的な取扱いを強化するアドバイスを出した。
    報告書では、2002 年CDC とUSFDA が2001 年の同菌による死亡例を受けて、ヘルスケアープロバイダーに対し、他に選択肢がない場合を除いて新生児集中治療室で粉末調製粉乳を使用しないように、また粉末調製粉乳をやむを得ず使用する場合にはリスクを最小限にする取扱いに関する勧告を含む警告を発行した後に、ニュージーランドの厚生省と食品安全庁が採ったアクションをレビューしたところ、当時ニュージーランドではE.Sakazakii による髄膜炎の報告がなかったこと及び米国で死亡例に関連した製品がニュージーランドでは販売されていなかったことから、NZ における同菌感染リスクは非常に低いと考え、米国での警告は伝えられなかったと指摘している。その後2004 年2月のFAO/WHO の専門家会合が開催され、その会議からの勧告事項の取扱について、NZ 厚生省とNew Zealand Food Safety Authority において検討されていたところであったが、不幸にして、この検討中にNZ の新生児集中治療室においてE.Sakazakii による髄膜炎例が起きた。
    この報告を受けた直後、NZ 厚生省とNew Zealand Food Safety Authority は未熟児に対し、他の方法がある場合には、乳児用調製粉乳を用いないように、また調製粉乳が調製される際にはGHP を実施することをアドバイスする勧告を発した。
    http://www.moh.govt.nz/moh.nsf/bfc540e5ac1abe02cc256e7d0082eede/d6081bec1d116521cc256fd90074d556?OpenDocument