英国食品基準庁(UK FSA)からの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)関連情報
http://www.food.gov.uk/


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行に際して家庭での食品安全に関するQ&Aを発表
Home food facts during the pandemic
4 June 2020
https://www.food.gov.uk/news-alerts/news/home-food-facts-during-the-pandemic

(食品安全情報2020年13号(2020/06/24)収載)

 2020年6月7日に世界食品安全デー(World Food Safety Day)の開催を迎えるにあたり、英国食品基準庁(UK FSA)は、コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行に際して食品安全に関する誤った認識を正すためにQ&A「home food fact checker(家庭での食品安全に関する確認事項)」を発表した。

 現在、多くの人にとって家庭で料理をすることが増えており、世界食品安全デーに際して、FSAは、ロックダウンの実施中および解除後の家庭での食品安全管理を支援したいとしている。FSAは、最も頻繁に受ける質問についての助言をまとめた「home food fact checker」を作成した。喫食しても問題のない食品の不要な廃棄を避け、戸棚や冷蔵庫に保存している食品を安全に使い切るために役立つことを期待するとしている。

 以下に食品を無駄にしないために役立つ5つの助言を紹介する。

  • 卵は、賞味期限を数日過ぎても、十分に加熱する限り安全に喫食できる。
  • 缶にへこみのある缶詰食品は、へこみが浅く、缶に明らかな損傷がなければ、喫食に適していると考えられる。缶に膨張や漏れがないことを確認する。
  • 食べ残した米飯は喫食できるが、冷蔵庫での保存日数は1日以下にすべきである。米飯を再加熱する際は、全体から湯気が出るくらい熱くなっていることを確認する。
  • 芽が出始めたジャガイモは喫食可能であるが、芽は取り除くべきである。緑色の部分または腐った部分も使用する前に取り除くべきである。
  • 少し熟し過ぎた果物および野菜、例えばしわになった人参、茶色くなったバナナ、少し柔らかくなったイチゴなどは、カビが生えていなければ普通に生で喫食可能である。
 上記の食材は加熱調理やスムージーに使用することもできる。

 米飯、卵、果物、野菜、食肉および缶詰食品の安全に関するさらに詳細な助言は、以下の「home food fact checker(家庭での食品安全に関する確認事項)」のWebページから入手可能である。
https://www.food.gov.uk/safety-hygiene/home-food-fact-checker



国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部