(食品安全情報2020年3号(2020/02/05)収載)
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染を原因とする呼吸器疾患のアウトブレイクがアジアで特定された。現時点での科学的知見によると、病原体が食品を介してヒトに伝播する可能性は低い。
既知のコロナウイルスのヒトへの伝播は、一般に飛沫感染として成立する。この伝播が成立するためには、当該ウイルスを保有する動物や感染したヒトとの濃厚接触が必要である。現時点での科学的知見によれば、今回のアウトブレイクについても、各種製品、消費財との接触または食品を介してヒトが感染する可能性はまだ立証されていない。
生肉および生肉製品の取り扱い・調理の際は、その他の病原体も生残している可能性があることを考慮し、衛生規則に従って細心の注意を払うべきである。
生肉製品に関する一般的な衛生ガイドラインは以下の通りである。
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/C/Coronavirus-Infektionen/Coronavirus-Infektionen_Krankheit.htm(コロナウイルス、ドイツ語)
https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/nCoV.html(新型コロナウイルスCOVID-19、ドイツ語)