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1996年から1998年頃に欧米で環境科学者による議論が活発に行われ、世界保健機関(WHO)と経済協力開発機構(OECD)が協同してこの問題に取り組むこととなり、世界各国で研究が進められています。 OECDは、既存の試験方法ガイドライン(TG)を見直すとともに、もし従前のTGで対応できないならば、必要なTGを開発を担当することとなりました。現在、OECDでは、各国で分担して、内分泌かく乱化学物質の標準的スクリーニング法注1)の開発等を行っており、我が国も、その一部を担当しています。 他方、WHOは、必要な定義を定め、進められている研究のインベントリ(一覧表)を作成し、基本的な問題を、科学的に間違いのない情報として整理し、提供を行うこととなりました。国際化学物質安全計画(IPCS)注2)では、4〜5年に渡るこのような作業を行い、2002年8月、「内分泌かく乱化学物質の科学的現状に関する全地球規模の評価」注3)を公表しました。
注1)スクリーニング法: 選別法。評価対象物質の絞り込みを行う。 |