平成11年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

高分子素材からなる生活関連製品由来の内分泌かく乱化学物質の分析および動態解析

大気中のプラスチック可塑剤の実態調査

主任研究者 中澤裕之 星薬科大学 教授    
研究協力者 今井俊介 奈良県衛生研究所所長

研究要旨

研究要旨大気中のプラスチック可塑剤(フタル酸エステル10種、アジピン酸エステル1種)を同時に測定する方法を検討し、その屋外、屋内及び特殊環境として駐車中の自動車内空気の濃度の実態を調査した。屋外で多く検出されたのはDnBP、DEHPであった。屋内では、検出する濃度、種類は部屋によって少し異なっていた。55℃以上となる夏季の駐車中の車内では、検出する可塑剤の種類も多く、特にDnBP、DEHPは数千ng/m3オーダーで検出された。しかし、車内最高温度30℃程度の冬季では、濃度は高くなかった。

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