平成11年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

高分子素材からなる生活関連製品由来の内分泌かく乱化学物質の分析および動態解析

分析注意点及びブランクの扱いについて

主任研究者 中澤裕之 星薬科大学教授
分担研究者 藤島弘道 長野県衛生公害研究所  
研究協力者 織田肇 大阪府立公衆衛生研究所
研究協力者 堀伸二郎 大阪府立公衆衛生研究所
研究協力者 高取聡 大阪府立公衆衛生研究所

 

研究要旨

酵母Two-Hybrid法を用い、ビスフェノールA、フタル酸エステル類及びノニルフェノールをはじめとする生活関連製品に由来する化学物質のエストロジェン様作用を評価した。パラベン(ρ一ヒドロキシ安息香酸エステル類)、ρ一アルキルフェノール類、ビスフェノールA、フタル酸ベンジルブチル及びフタル酸ジプロピルにエストロジェン様作用が認められた。その他の可塑剤のフタル酸エステル類及びアジピン酸エステル類ではエストロジェン様作用は認めらなかった。また、酵母TWo-Hybrid法にSgmix処理過程を組み込むことができることを示した。スチレンダイマー、一部のトリマー、ベンゾフェノン及びビフェニルのSgmixによる代謝産物にエストロジェン様作用が認められた。

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