平成11年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

高分子素材からなる生活関連製品由来の内分泌かく乱化学物質の分析および動態解析

高分子素材からなる生活関連製品からの内分泌かく乱化学物質の溶出と揮散

主任研究者 中澤裕之 星薬科大学
協力研究者 藤島弘道 長野県衛生公害研究所   

研究要旨

高分子素材からなる生活関連製品(理化学機材、塗料、香粧品等)からの溶出あるいは揮散により人体に取り込まれる可能性のある化学物質の同定及び確認を行うため、GC/MSを用いて検討した。揮散により取り込まれる可能性のある物質の同定には試料をヘッドスペース瓶にとり、50℃で気化する物質をSPMEファイバーに吸着させ、GC/MSで測定した。この結果、テトラヒドロフラン(THF)、トルエン、シクロヘキサン、フェノール、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)等約120物質を推定した。また、溶出により人体に取り込まれる可能性のある物質を同定するため、生理食塩水で溶出してきた物質をSPMEファイバーで抽出し、GC/MSで測定した。この結果、ベンゾチアゾール、ベンゾフェノン、ビスフェノールA、ノニルフェノール、フタル酸ジー2一エチルヘキシル(DEHP)等約120物質を推定できた。

戻る

内分泌かく乱物質ホームページに戻る
平成11年度 厚生科学研究報告書のページにもどる