平成11年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

血液脳関門及びグリア細胞への影響のin vitro評価

主任研究者  加藤 泰治 (名古屋市立大学医学部分子医学研究所 教授)

研究要旨

  内分泌かく乱化学物質(EDCs)の血液脳関門(blood-brain barrier:B-BB)への影響を検討するにあたり、脳毛細血管内皮細胞を安定供給する目的で、ウシ脳毛細血管内皮細胞の不死化を行った。また、B-BBで水チャネルとして重要と考えられているAquaporin-4(AQP4)のウシcDNAのクローニングを行った。EDCsが、B-BBを構成する細胞の遺伝子発現を変化させるかどうか基礎的な情報を得るために、ヒト脳毛細血管内皮細胞において、DNA micro array法を使い、estrogenによる遺伝子発現の変化を検討した。また、アストロサイトについては、estrogenおよび一部のEDCsを作用させたときのAQP4の発現変化を調べたところ、約2倍に増加した。

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