平成11年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

食品中内分泌かく乱物質等の子宮内膜発がん修飾作用に関する研究

総括研究者  三森 国敏 (国立医薬品食品衛生研究所病理部室長)

研究要旨

P53遺伝子の片側アレルをノックアウトしたCBAマウス(p53(+/-)CBAマウス)に ENU120mg/kgを一回腹腔内投与し、1週後から内分泌かく乱物質とみなされている1%ビスフェノールAないし20%大豆(きなこ)を 26週間混餌投与した。その続果、ENU+ビスフェノールAおよびENU+大豆群での体重はENU単独群と同様の体重増加を示し、 最終体重では群間に差は見られなかった。子宮の絶対・相対重量はENU+ビスフェノールAおよびENU+大豆群でENU単独群に比し 減少傾向を示したが、子宮内膜肉腫の発生頻度およびPCNA陽性細胞数においては群間に有意な差はみられなかった。 P53(+/-)CBAマウスの繁殖成績が著しく低下し、十分な動物供給が得られなかったため、当初予定していたゲニスティンないし ノニルフェノールの実験は次年度に延期した。

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