平成11年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

超高速選別法(HTPS)の検証の評価に関する調査研究

分担研究者  井上 達 (国立医薬品食品衛生研究所・毒性部)

研究要旨

  HTPS研究のうち、ヒト由来培養細胞・レポーターアッセイは、米国環境防護庁(EPA)のEndocrine Disruptor Screening and Testing Advisory Committee (EDSTAC)が提案している化学物質の内分泌かく乱作用の有無を評価する方法の有用性を確認することから開始されたが、米国EPAが委託業務として立ち上げを試みたシステムが細胞の応答反応性等に関して問題を抱え、中断している状態である。他方、本邦では当研究班が要となって、ヒト由来培養細胞-レポーターアッセイ系基礎研究・培養細胞株の立ち上げを、技術的問題は残るものの平成10年研究においてほぼ完了した。本研究では、ヒト由来培養細胞レポーターアッセイ系の扱いを継続検討している米国EPAなどの国際機関と連絡を密に取り、世界的協調およびデータ互換の立場から本研究の発展・遂行のための基礎データの集積を行った。

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