平成11年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

正常精液所見を有する日本人ドナー精子の変化

分担研究者  末岡 浩 (慶応義塾大学医学部産婦人科学教室 専任講師)

研究要旨

   本邦における正常精液所見の経時的推移を検討することを目的に非配偶者間人工授精ドナーの健康男性の精液所見について検討を行った。精子提供者は20〜25歳の健康男性で登録時に感染症検査及び精液検査を施行して、精液量2.0ml以上、精子濃度50×106/ml以上、精子運動率50%以上の良好群をドナー登録者とした。精子濃度は1970〜1989年群でも、1990年以降群においても、ともに総検体データについて調査した範囲では減少傾向を示した。1970〜1989年に比較し、1990年以降でより強い減少傾向を示した。精子運動率については1970〜1989年群で軽度の減少傾向を示したが、1990年以降では減少傾向を示さなかった。

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