平成11年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

総括研究報告書

内分泌かく乱物質等の生活環境中の化学物質による健康影響
− 日本人正常男性の生殖機能に関する総合的研究−

主任研究者  岩本 晃明 (聖マリアンナ医科大学 教授)

研究要旨

  内分泌かく乱物質の男性生殖機能への影響を検証するための基礎資料として、日本人正常男性の生殖機能パラメータをデータベース化する目的で、男性生殖機能に関する国際共同研究(疫学調査)に参加した。既に終了した妊婦のパートナー(妊孕能を有する男性)を対象とした川崎・横浜地区での調査359例の結果、ならびに大学生(非選択的若年男性)を対象とした川崎・横浜地区での調査227例の途中経過を示す。また分担研究として行われた、妊婦のパートナーを対象とした調査の全国4地域における実施、生活習慣と男性生殖機能における疫学的検討とデータ解析、精液検査の標準化と自動化、コンピュータ画像解析による精子形態および運動性の解析、非配偶者間人工授精ドナーにおける過去30年間の精液所見の解析、ビスフェノールAによる精巣内ホルモン環境、受精能に関する研究、Y染色体多型による男性の分類と精子濃度との関連に関する検討について報告する。

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