平成11年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

新規in vitroスクリーニング法のための研究
2u-の生体内動態とEndocrine disrupter screening法への応用

分担研究者  武吉 正博 ((財)化学物質評価研究機構)

研究要旨

 血清α2u-globulin(AUG)のEndocrine Disrupter(EDs) screening法への応用の可能性について検討するため、EDs研 究に繁用されているDiethylstilbestrol(DES)、BisphenolA (BisA)を正常雄ラットに投与した際の血清AUG濃度の変動を 観察した結果、DES・BisA投与動物のいずれにおいても血清 AUGの明らかな減少が観察され、DES投与動物では病理組織 学的に精巣の萎縮性変化を認めなかった動物においても明ら かな血清AUGの低下が認められた。AUGに関してはEstrogen による発現抑制のメカニズムやAndrogenによる発現誘導のメカニズ ムなど未だ解明されなけれな課題も残されているがAUGの変動は 通常行われる毒性試験の中で測定し、評価することが可能であるため、 新規血in vitro EDs screening法として期待できるものと思われる。

戻る

内分泌かく乱物質ホームページに戻る
平成11年度 厚生科学研究報告書のページにもどる