平成11年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

内分泌かく乱化学物質等、生活環境中化学物質による人の影響につての試験法に関する調査研究

分担研究者  川島 邦夫 (国立医薬品食品衛生研究所大阪支所生物試験部第二室長)

研究要旨

 ラットの妊娠0-8日に250、500、750、1000、1250または 1500r/sのdibutylphthalate(DBP)を経口投与して胎児 に対する影響を調べた。1250及び15000r/sで着床前胚 死亡率が有意に上昇し、750r/s以上で着床後胚死亡率が 有意に上昇した。同用量のDBPを偽妊娠0-8日のラットに経 口投与して偽妊娠9日の子宮重量を脱落膜反応の指標とした。 子宮の脱落膜腫形成は750mg/s以上で有意に抑制された。 これらの結果から、DBPによる早期胚致死作用は子宮機能の 低下に起因することが示唆された。

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