平成11年度
厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)
分担研究報告書
子宮肥大試験を用いた内分泌かく乱化学物質の複合作用の検討およびOECD対応等試験法開発部門プロジェクト − Bisphenol Aのハーシュバーガー試験系に対する作用の検討
分担研究者 金子 豊蔵
(国立医薬品食品衛生研究所毒性部)
研究要旨
前年度予備試験的に実施した広瀬班の経費で実施た実験(いずれ
も子宮肥大試験による相乗効果の有無の確認:エストラジオール(E2)とB(a)P
あるいはTCDDの相乗作用について1群6匹、7群構成)に基づき、より
低用量のE2と、より高用量のB(a)PあるいはTCDDによる子宮肥大試験で
の相乗作用試験が現在実施中である。
エストロゲンレセプター(ER)を介する17β-estradiol(E2)、Aryl
hydrocarboneレセプター(Ahr)を介するTCDDあるいはB(a)Pを併用投与
し、卵巣摘出(OVX)マウスの子宮肥大を用いて相加あるいは相乗効果を予備
試験した。
八ーシュバーガー試験においては、弱いエストロジェン様作動物質である
Bisphenol Aに関して、去勢雄ラットを用いた八ーシュバーガー試験系にお
いてU字型の反応曲線がみられるか否かを確認する。本研究課題につい
ては、OECDの八ーシュバーガー試験法などに関する対応が遅れたため、実
施を一時見合わせていたため、現在本試験の結果がまだ出せていない。ラッ
ト去勢1週間後より、bisphenol AおよびTestosteroen Propionateを14
日間反復皮下投与する。現在、予備試験が終了し、標的臓器の重量測定に際
して、臓器の固定を行う方法を採用することとした。現在、本試験の準備中
である。
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