平成11年度 厚生科学研究費補助(生活安全総合事業)

分担研究報告書

内分泌化学物質の胎児・幼児への影響等に関する研究(神経系に及ぼす影響)に関する研究
−ビスフェノールAの脳内アミンに対する影響

分担研究者 舩江良彦 大阪市立大学医学部教授
協力研究者 廣井豊子 大阪市立大学医学部助手

研究要旨

ビスフェノールAの胎児期・乳児期暴露マウスにおける脳内アミンの変動を調べた。親へのピスフェノールA投与によって、胎児期・乳児期に間接的に暴露をうけた仔マウスの脳では、ドパミン等のモノアミンの量が減少していた。特に、雌仔マウスにおけるドパミンの減少が著しく、コントロールに比較して50%程度にまで減少していた。離乳後、親とは離して飼育し、3週間ビスフェノールAの暴露を解除しても、仔マウスのドパミンの減少は継続しており、この減少が、なんらかの不可逆的な変異によって引き起こされている可能性が示唆された。

戻る

内分泌かく乱物質ホームページに戻る
平成11年度 厚生科学研究報告書のページにもどる