研究要旨

　内分泌かく乱化学物質が性生殖へ影響を及ぼす作用点の一つには、性ステロイドホル モン作用のかく乱が考えられている。性ステロイドホルモンは核内レセプターを介した 標的遺伝子群の転写制御によりその作用を現す。本研究では、核内レセプターの転写制 御機能を分子レベルで解析することで、内分泌かく乱化学物質の作用点を明らかにす る。具体的には、男性、女性レセプターの転写促進領域の同定、及びこれらレセプター の転写共役因子を同定する。